恋の狩人にならないと
私が職場にいた頃、お昼のお弁当タイムが癒しの時間でした。
普段は会議に使っている部屋に数人が集ってお昼ご飯を食べるのです。
買ってくる人もいれば、手作りのお弁当の人もいておしゃべりを楽しみながら食べるのです。
ランチタイムの会話は、色々で、年齢など関係なく、プライベートな事や、家族の話、趣味の話などで盛り上がり、職場の仲間を身近に感じる楽しい時間でした。
私はメンバーの中でも年長者だったので、よく女性社員の悩み相談に乗っていました。彼女たちの悩みは仕事のことよりもむしろプライベートな事や恋バナが多く、私は大人としてのアドバイスをしていました。
ある日、二人でランチを食べている時、会社の先輩に片思いをしている女子の話を聞きました。相手の事を素敵な人だなと思っているけれど、一歩が踏み出せない、何となく気になるけれど今は遠くから見ていると言うのです。
彼女は「私はどちらかというと待っている女なんです、自分からはちょっと」と言っていました。
私は相手が誰なのかは分かりませんでしたが、彼女にこう言いました。
「時には恋の狩人になって、自分から積極的にアプローチしないと伝わらないと思うよ、人生後悔しないためにね」
私は恋に受け身の彼女に恋の狩人になる事を勧めたのです。
その言葉が彼女に刺さったのでしょう。
彼女は彼への思いをストレートに表現して、少し鈍感な彼の心を射止めることが出来たようです。
結婚が決まってから、彼女から「恋の狩人にならないと言ってもらったことが恋愛の大きなきっかけになった」と聞かされました。
「恋の狩人、あの言葉が頭から離れなかったんです」彼女は私にお礼を言ってくれました。
今、その二人は彼女がリーダーシップを取りながら、幸せな日々を送っています。
私はそれから「恋の狩人」の成功例として彼女の話をしています。
私は彼らの恋のキューピットになったのです。
きっかけは「恋の狩人」でした。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《恋の狩人とはあんたよう言うたね》
※92歳のばあばと娘のトークです。
「あんた面白い事言うたんじゃねー、その後輩の幸せ作りの役に立ったんじゃねー、恋の狩人かね、狩人とはよう言たわい」
「私の何気ない一言が、人の幸せにつながったんよ」
「そんなこともあるんじゃねー、恋の狩人ねー、あんた本当に面白いわい」
私にとっては当たり前の「恋の狩人」そんな言葉が、人の人生を大きく変えたエピソードです。
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