夏を想う

濃密な睡眠をよそに
向こうの世界は水底に沈み
鍵盤をなでる薄桃色
あどけなさと狂気に見惚れた

刺すような日差しを思い起こす
シャボンのマーブル模様
汗ばんだ首筋をさらう
見上げた窓はがらんどう

ここにいないのは なぜ

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