見出し画像

📕神様

川上弘美、著
神様

くまにさそわれて散歩に出る。
アパートの隣に引っ越してきた、くま。
すてきな出逢いやなと、口もとが緩む私。

はじめて読んだとき、
ハンマーで頭を叩かれるような、目が覚める感覚をおぼえたものだ。

著者を知る、すてきなきっかけだったと思う。
ひとから勧められた。
これを縁[えにし]というのだろうか。

とつとつとした印象のやわらかい文章のなかで、古風な言葉づかいや、登場人物たちのどこか浮世離れした存在感が形づくられている。

世界はまだすてきなんだなって、思わせてくれる作家である。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?