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【図解1510~1512】「図解本カタログ」を作成しました

この記事は図解アドベントカレンダー2021に参加しています(詳細は記事末)

エクセルファイルをリンクを外したものに差し替え、考察の一部を修正しました(2021/12/24)

こんばんは、山田太郎です。

今までも何度か触れてきましたが、11月頃から図解の理解を深めるため図解本(図解自体をテーマにした本)をひたすら読んでいます。

今回は、それに関連して作成した「図解本カタログ」とそれを元にした図解の紹介です。

「図解本カタログ」の作成

図解本を探すのは意外と大変で、検索しても「図解雑学○○」や「図解でわかる○○」のような「あるテーマを図解で説明した本」が多く混じってきてしまい、本来の目的である図解本を見つけるのにはかなり時間がかかります。

本を探すたびにこの状態だとストレスですし、本を読むリズムも崩れてしまうので、図解本の全体像の理解と読む順番選びの参考に図解本のリストを作成しています。

リストの本もある程度増え、資料的な価値も多少出てきたと思うので、今回「図解本カタログ」という形で同じ悩みを持っている人向けに情報を共有することにしました。

なお「おすすめの図解本」については巻末に記事リンクを掲載しています


カタログは上の画像のように

  • No

  • 書名

  • 著者名

  • 出版年

の4つを記載しています(Noは現時点では「本を見つけた順」にしています)。

このカタログを活用することで

  • 複数の著者の図解本を読み比べる

  • 同一著者の最新の図解本を見つけたり、まとめて読んで理解を深める

  • 直近の図解本を見つけ、図解の最近の流れを知る

などを行いやすくなります。

ちなみに私の現時点での読了本は以下ですが、私自身も「複数の著者を幅広く読む」「同一著者は最新のものから読む」を実践しています(というより、それを行うためにこの項目でリストを作っています)。


なお、このカタログでの「図解本」の定義は、以下のいずれかに当てはまる本としています。

  • タイトルに「図解」や「図で考える」等のキーワードが入っている

  • 読了して一定以上(概ね3割程度)の分量で図解を扱っていることがわかっている

「図解」の定義は人により異なりますが、カタログ作成にあたっては原則として著者の考えを尊重し、タイトルに「図解」というキーワードが入っているものを「図解本」としました。

図解の理解を深めたい方の参考になれば幸いです。

今後、AmazonのリンクURL、本の形式(紙か電子か)等の情報を追加予定です。もし追加してほしい項目等ありましたら、コメント頂ければ可能な範囲で対応させていただきます


図解本から見る図解業界

ある程度まとまったデータ(120冊、著者46名)になったので、集計してグラフにし、軽く考察してみました(一部元データとあわせての考察もあります)。

考察

  • 2001年以降は比較的コンスタントに本が出ている

  • 出版数で見ると4つの山があり、今年2021年はちょうど4つ目の山に当たる

  • 2003年の山、2010年の山はそれぞれ「図で考える人は仕事ができる(久恒啓一著)」「頭が良くなる『図解思考』の技術」(永田豊志著)が火付け役として関係していそう

  • 2021年の4つ目の山は10冊中5冊が久恒啓一(うち4冊は全集)なのでやや特殊。これを抜くと5冊で2020年とほぼ大差なし。2020年にTwitter中心に本の図解(本を4枚の図解でまとめる)が盛んになっているが、それは図解本とは明確には結び付いていない様子


考察

  • 7割以上の著者は1冊か2冊の出版

  • 著者によってはかなり多くの図解本を出している人もいる

  • 最近は比較的新顔の著者が多い

  • 多くの図解本を出している人でも出版時期には偏りがあり、5年以内に出版している人は半数以下(3枚目の図解だと久恒啓一、永田豊志、奥村隆一、池田千恵の4人のみ)


図解本の出版時期や著者数に漠然としたイメージはありましたが、こうしてグラフにまとめると傾向がわかり面白いですね。

同じ「図解本」と言っても様々なものがありますし、また最近は本以外の様々な形での発信も可能な世の中です。

ただ「本が出版される=出版のプロが一定以上の需要を見込み、資金と人手を投入している」ということですから、図解業界を見る一つの切り口として今後も役立つのではないかと思っています。

ちなみに、ざっと調べてみたところ1冊の本を出すのにかかる期間は概ね10カ月程度のことです


図解本の情報募集

私の図解本の主な探し方は

  • Amazonで「図解」「図で考える」などのキーワードで検索

  • 読んだ図解本の参考文献をたどる

  • 見つけた図解本で著者検索

ですが、上にも書いた通り「図解雑学○○」や「図解でわかる○○」などの本が多数混じってしまい、見つけられていない図解本も多いように感じています。

もし他にいい図解本の探し方や、リストにない図解本などあったらぜひ情報提供をお願いします。

なお、図解本カタログ上の図解本の定義は以下の通りです(再掲)

  • タイトルに「図解」や「図で考える」等のキーワードが入っている本

  • 読了して一定以上(概ね3割程度)の分量で図解を扱っていることがわかっている本

論理思考やフレームワーク、デザイン等の本も図解作成に有用ですが、これらを含めると数が膨大になり「図解本」というメインテーマが薄れるため、これらのテーマに関しては読んだ本の範囲で別途「図解関連本」として追加しようと思っています


おわりに

今回は図解アドベントカレンダー2021にあわせて、作成していた図解本のリストを図解本カタログの形にまとめ、また集計してグラフにしてみました。

図解アドベントカレンダー:図や絵をもちいて表現することをテーマに、12月1日から25日まで1日に1つ、みんなで記事を投稿していくイベント

図解 Advent Calendarとは

元が穴だらけのリストだったので追記作業が少々大変でしたが、データも増えてきてちょうどまとめたかったので、とてもいいタイミングでした。

また、グラフにすることで今まで漠然と感じていた傾向がよりはっきりわかり、まさに図解の効果を感じることができました。


加島一男さん、すてきな企画をありがとうございました!

図解アドベントカレンダーには図解の学びが多い記事がたくさんあるので、他の方の記事もぜひ読んでみてくださいね!

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●関連note&マガジン

・図解の「型」と使用例→図解パターンの説明
・この図解を描いた人→図解でわかる山田太郎

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