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【図解1646】質も量も「バランスのいい範囲」がある

【グラフ型】仕事の質も量も、その人のその時点の能力に合わせた「バランスのいい範囲」がある。

その範囲を超えて仕事の量(または質)を追求すると、もう片方は大幅に損なわれることが多い。たとえば、自分の限界を超えた人数に対応しようとすると仕事の質が大幅に落ちてクレームが増加する。

バランスのいい範囲をできるだけ守りつつ、長期的には全体のレベルアップを図ろう。


仕事の質と量について、日々の仕事で感じていることを図解にしたものです。

私は健康診断の仕事をしており、10月~11月は繁忙期で仕事に普段以上のスピード感が求められます。

しかし、スピードばかりを重視しているとしばしば「数をこなすだけ」になり、一人一人への対応の質が下がりがちです。

これは接遇などのコミュニケーション面はもちろん、極端な場合は思考や判断などの価値の本質部分を損なうことさえありえます。

たとえば健康診断の場合、保険診療よりは負担の小さい検査が主なものの、その日の体調や持病の状況によっては控えた方がいい検査もあります(血圧が極端に高い人への胃のバリウム検査など)。

スピードを重視するあまりこういう判断が甘くなり、万が一受診者さんの体調を損ねて「健康診断で体調が悪くなった」となっては、それこそ本末転倒です。

とはいえ「目の前の人にじっくり対応するあまり、他の人の待ち時間が長くなってクレームが多発する」という逆の落とし穴もあり、バランス感覚が求められます。

仕事としてする以上は一定以上の質と量(スピード)が求められるのは当然のこと。

量と質、両方の合格点をクリアできる「バランスのいい範囲」を意識した上で、長期的には能力全体の更なるレベルアップを図りたいものですね。

なお、短期的に「バランスのいい範囲」から外れてしまう場合は周囲に助けを求めて乗り越えるのも「仕事力」と言えるでしょう


この図解の応用例

この図解を「片方を極端にすると全体が大幅に損なわれる」と抽象化すると

  • 人間関係(片方が一方的に極端なメリットを得、もう片方が損をしている場合)
    (図解→事例)相互関係が極端なバランスになっていないか見直す。その関係を継続したいならバランスのいい範囲に寄せていく。特に一方的にメリットを得ている方はその状態に慣れていることがあるので要注意。
    (事例→図解)極端な職場(たとえば一年中繁忙期)にずっといる場合、それに慣れてしまって自分のバランスを逸脱していることに気づかない可能性がある。休みの日などに一度自分にとって最良のバランスを考えてみる。

  • 筋肉(体は様々な筋肉が「前と後」や「左と右」でバランスを取っているので、片方だけ極端に鍛えるとバランスを崩しがち)
    (図解→事例)鏡で自分の姿勢(左右の肩の高さなど)をチェックしてみる。バランスが崩れていて肩こりなどの症状がある場合は専門家に相談してみる
    (事例→図解)仕事の質と量にも「利き腕」のように得意な方がありそう。得意を伸ばすのは王道だが反面こだわりも強くなりがちなので、少なくとも「周りから要請があったとき」は軌道修正を前向きに検討する。

などにも応用できそうです。


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