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新涼の京都観光「やっこのたぬきうどん」


あんかけと刻み油揚げ


"一度は行きたいあの場所"ということで、少し前に京都ご当地麺の記事を書いたことがあります。


参照したのは京都府広報課PRメディア"KYOTO SIDE"。そこに掲載されていたやっこさんに行って参りました。


時刻は十三時半過ぎ。

スマホのGPSを頼りになんとか到着。妙蓮寺のお庭と襖絵に夢中になりすぎて、予定より随分遅くなってしまいました。

碁盤の目と言われる京都ですが大通りは分かりやすくても、路地に入り込むと似たような町並みが続くので意外と迷うんですよね。グーグルストリートビューで予習するのが一番だと改めて感じました。

《補足》


1930年創業の人気店。

"角野卓造じゃねえよ"でお馴染み?角野卓造さんもご来店されていました。


暖簾をくぐりいらっしゃいませの声。

これこれこれ。

わたくし求めてましたこの店内の雰囲気を。昔はこれが当たり前だったんですよね。平成以降は全国うどんチェーン店が主流になって寂しい限りです。


暑さ寒さも彼岸まで。この日は小雨が時々降っていて少し肌寒く、温かいお茶が身に沁みます。


先客が帰ってしまい一人ぼっち。もうちょっと早く来ればよかったかな、と店員さんに申し訳なく思ったり。


こちらがやっこさんのメニュー表になります。しっぽく、衣笠、のっぺい。ご当地グルメが並んでいます。


やっこさんのスペシャリテは"キーシマ"。

うどんの出汁に細打ちの中華麺を合わせた看板メニュー。ほとんどの人が頼むそうです。そんな中、天邪鬼な私が注文したのはこちら。


京都のたぬきうどん。

刻んだ油揚げとあんかけが特徴のご当地麺です。画面越しに伝わるでしょうか。この泡はトロみによるもの。しばらく形が残るほどトロットロなんです。

たまにいるよね。蕎麦が名物なのにカツカレー食べたいとか言い出すやつ。ほんと申し訳ございません。再訪する機会がありましたら必ずキーマを注文したいと思います。

《補足》


うどんは細麺。細かく刻んだ油揚げと麺が出汁に絡まってめっちゃ美味しい。ちょこんと上に載っかってるのは生姜です。ずっとスクランブルエッグだと思ってました。ここだけの秘密にしといてください。

底冷えする京都盆地で生まれたたぬきうどん。

なるほど、あんかけが出汁の熱を封じ込めて、生姜で身体の芯から温める。どちらかといえば秋口よりも真冬に食べるほうがふさわしい。メニュー選びに失敗したかな、なんて思っていたのですが…。


店員さんにご馳走様を告げ、代金を支払い外に出るとぴゅーっと通りゆく強いビル風。ポカポカした私の身体を心地良く冷やしてくれました。選んで正解だったな、とお出汁と生姜の余韻に浸りつつ丸太町駅へ向かう昼食後の午後でした。

はぁ美味しかった。



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