見出し画像

京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「やわた走井餅老舗」


新シリーズです

昨年登頂を断念した伏見山リベンジを果たしたいけれど体力に自信ないなぁ。どこか練習できるところあればいいんだけど。そうだ 石清水八幡宮、行こう。


ということで京阪本線「石清水八幡宮駅」へやってきました。


©️Googleマップ

京阪本線は山と川に沿った路線なので駅ホームはこのようにカーブしています。傾斜がついているので乗降時に注意が必要です。


南側にケーブル八幡宮口駅が見えます。

今回はトレーニングを兼ねた参拝なのでもちろん石清水八幡宮参道ケーブルは利用しません。


1969年頃まで構内踏切が存在していました。構内地下道に切り替えられた正確な時期は不明なんだそうです。


JRは跨線橋、京阪電車は構内地下道が多いイメージです。

橋を建設するより地下を掘ったほうがコストが安かったのでしょうか。


改札口は石清水八幡宮がある片側のみとなっています。

桜の時期に賑わう背割堤へ向かうには少し遠回りして踏切を渡らなければなりません。少々不便となっています。


2019年に八幡市駅から石清水八幡宮駅へ改称しました。

こちら何度も名称を変えている駅であります。戦前は"石清水八幡宮前駅"という名前でした。石清水八幡宮は戦の神様です。国家発揚のために八幡駅から神社の名前へ変更したのでしょう。戦争が終わると宗教色を排除したかったのでしょうか、地名の八幡町駅に再変更されました。そして2019年現在の駅名に改称されました。これはインバウンド、外国人観光客増加によるものです。

駅名変更はけっこうなコストを必要としますが、石清水八幡宮駅は何度も改名を繰り返してきた歴史を持つ駅の一つであります。


うちの家は歩くのがあまり好きじゃなかったのか、石清水八幡宮へ参詣するときはいつもケーブルカーのあるこちらの道を通っていました。

表参道、裏参道の存在を知ったのは私が大人になってからでした。


ん?

確かに日曜だけれど妙に賑わってる。なんだろう。


「やわたフェスタ」というイベントが石清水八幡宮頓宮内及び一ノ鳥居周辺で行なわれていました。

屋台も気になるけれど私の目的地はこちら。


やわた走井餅老舗さんです。


ずっと気になってて行きたかったお店でした。

初訪問になります。


混雑が予想される時間帯だったので行列を覚悟していましたが運良くすぐに着席することができました。

お茶屋さんの定番メニューがズラッと並んでいます。


サイン色紙のように掲げられているこれらの看板は、講札、または講社札、講中札と呼ばれるものです。

"講"とは宗教の相互扶助会のことでみんなでお金を出し合って代表者が伊勢神宮や石清水八幡宮といった有名な寺社仏閣へ参拝をしにいく風習がありました。この講札は彼らが宿泊する場所を示す看板であり、契約書の役割も果たしていました。やわた走井餅老舗さんは百年前に旅籠をしていたのでこうした看板が今も大事にされてきました。

鉄道や自動車が発達した現代では"講"と呼ばれる組合はほぼ消えてしまいましたが、旅行ツアーという形になって比較的お安い値段で観光地へ行けるようになりました。


初めてということで定番を注文しました。

走井餅セットです。


抹茶・珈琲・甘酒の三つが選べるということで私は抹茶を選択しました。

京都八幡市にある福翠園さんのお茶製だそうです。noteを書いていらっしゃる方々の抹茶記事を見て私も是非嗜みたいって思っていたんですよね。念願叶いました。実はわたくし生まれて初めての抹茶だったんです。ずっと和菓子よりも洋菓子派だったので抹茶をいただく機会がこれまでほとんどありませんでした。

美味しいですね。程よい苦さと甘みを両方感じることが出来ました。


そしてこちらが石清水八幡宮門前名物のやわた走井餅になります。

走井餅といえば滋賀県大津市を思い浮かべる人がいるかと思います。その認識は間違いではありません。安藤広重「東海道五十三次」大津宿に描かれた大津名物の走井餅。六代目井口市郎右衛門の四男嘉四郎により名水のある石清水八幡宮の麓で1910年に店を構えることになりました。歴史と由来については公式サイトに書かれていますのでぜひご覧になってみてください。


江戸時代までお茶屋の餅や甘酒は、長旅における貴重なエネルギー源でした。石清水八幡宮へは主に京都の人たちがいくつもの川を超えて徒歩で参拝をしたそうです。一番有名なのは徒然草に出てくる仁和寺の法師さんでしょうかね。今回の旅は山登りがメインということで昔の人に倣ってお餅と抹茶を頂きました。なんかこういう"なりきり旅"も案外楽しいものですね。元気いっぱいになったところで今回はここまでにしたいと思います。

次回は鎌倉時代に作られたとされている巨大な塔を観に行きます。



今回の観光スポット


追記

note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。


『ご当地グルメ』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!

2024/05/06


この記事が参加している募集

ご当地グルメ

旅のフォトアルバム

いつもありがとうございます。いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。