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春分の京都旅行「雨模様の烏丸通」差し迫る時間とルート選択


大河ドラマ"光る君へ"第28回「一帝二后」観ました。

先日某番組で石丸伸二氏が少子化対策の方法として一夫多妻制を提言されていました。大河ドラマを視聴している皆様ならわかりますよね。一夫多妻制が女にとってどれほど辛いものかを。

藤原道長が危篤状態となりその妻である倫子と明子が一触即発の修羅場となっていましたが、あれが一夫多妻制のリアルなんです。定子が中宮になる彰子に気遣って一条天皇に遠慮していました。しかし本音は自分だけを見てほしい、私だけを愛してほしい。それが女心というものです。火葬が慣例であるのに土葬を望んだのは、草木を見て私を想ってほしいという彼女の願いからだったのでしょう。

政治家よりテレビコメンテーターのほうがふさわしいとか、具体性や実績がまるでないとか、本当は何もない人と評価されている石丸氏ですが、いくら極論とはいえ一夫多妻制の提案は女を軽視していると思われてしょうがない発言でありました。(田嶋陽子さんが言及しているように多夫多妻制であればそこまで周囲や世間がざわつくこともなかったでしょう。)

そもそも后という称号は決して幸せをもたらすものではありません。徳川秀忠の娘として生まれた和子もまた恵まれた血筋にありながら、険悪となった幕府と朝廷の仲を取り持った苦労人の中宮でありました。姉や定子の実情を知る道長にしてみればそりゃ明子に「娘を入内させるべきではない」と諭すわけですよ。いくら災いをなくすためとはいえ最愛の彰子を入内させた道長。父娘の関係はこれからどうなっていくのでしょうか。次週も楽しみです。

さて今回はいつもの観光スポット紹介ではなく移動の話をしたいと思います。そして春分の京都旅行は次で最終回となります。是非ともお見逃しなく。



真昼のシンデレラ

今回の旅は午後に予定が控えていたので制限時間がありました。

新駅開業となった箕面萱野駅へ15時までに到着しなければなりません。因幡薬師で参拝を終えた時刻は11時。次に行きたい場所は薫習館くんじゅうかんです。これから会う人へのお土産を購入したいので12時に京都駅にいる必要があります。文章だとわかりにくいですよね。表にしてみました。

・因幡薬師 11時
・薫習館で見学
・京都駅でお土産購入 12時
・箕面萱野駅で待ち合わせ 15時

《予定表》



移動行程と位置関係

©️Googleマップ
「因幡薬師 ⇒ 薫習館」

ちなみに地図だと位置関係はだいたいこんな感じになります。

1.6km徒歩23分の距離です。因幡薬師から薫習館までの道のりになりますがもし皆様ならどのルートを選びますか?



薫習館までのルート選択



1.タクシーを使う

まぁこれが現実的かつ賢い方法でしょうね。

ただ私には大きな問題がありました。京都市街でタクシーを使った経験が一度もありません。呼べばすぐに来てくれるかどうかもよくわかっていません。タクシー配車アプリが最近流行っていますが京都ではなかなか捕まらないという噂を聞きます。時間が差し迫っていて、短い距離で不愉快になるドライバーもいると思い選択肢から除外しました。


2.地下鉄烏丸線に乗る

皆様御存知の京都市営地下鉄烏丸線。

乗換検索で調べてみたところ16分で目的地に到着という結果が出ました。公共交通機関の中で一番安定していてコスパのいいルートに見えますが実はそうではありません。地下鉄の一駅区間ってそんなに効率良くないんですよね。日本の地下鉄すべての駅でバリアフリー化がなされているわけではありません。長い階段と長い通路。登り降りするしんどさは皆様も経験してきたかと思います。徒歩23分と比べてほとんど大差ないのにわざわざ運賃220円を支払って地下鉄に乗る必要が果たしてあるのかと自問自答しました。そしてこの選択も外すことになりました。


3.京都市営バスに乗る

京都といえば市営バスがやっぱり一番便利です。

実は近々嵐山へ行こうかと思いまして京阪三条駅から嵐山までバスに乗ったらいくらかかるか調べてみたところ大変驚きました。230円ですよ。230円。そりゃ地下鉄利用者数は伸び悩むし、観光客の運賃だけ高くしろという意見が出てくるわけです。

そういえばここは烏丸通。

私は以前何度もここでつらい思いを体験しました。停留所を探すため何度も信号待ちをして巨大な交差点を行き来しますが、時刻表を覗くと数時間に一本しか走っていない免許維持路線ばかり。当然といえば当然です。だって地下鉄が並行して走っているのだからわざわざ烏丸通にバスを走らせる意味はほとんどありません。

後に調べてみたところ、四条烏丸から烏丸御池までを繋ぐ京阪バスとJRバスの路線を見つけました。ただこれも私の都合に合わせてくれるわけではないし、渋滞で定刻通りに来ない可能性もあったので選択肢から外すことにしました。


4.徒歩で向かう

いろいろと考えた末に私は歩いて目的地へ行くことにしました。

そうそう。大動脈である烏丸通沿いにも観光名所はたくさんございます。因幡薬師から薫習館の間には京都芸術センターや頂法寺六角堂がありました。今回の旅で巡った同じ元番組小学校であり同じ町堂です。京都国際マンガミュージアムも旧龍池小学校跡地でしたね。立ち寄りたかったなぁ。


地図で見ると近そうに見えるが、実際歩いてみるととんでもない距離であることに気付かされる。

《京都あるある》

京都市街は碁盤の目になっているので一日で全部の観光地を回れそうな錯覚に陥ってしまいがちです。北海道以外の人たちが北海道の距離感を間違えてしまうのと同じような感覚ですね。四条から三条までの道のりって皆様が思うより遠いんですよ。

烏丸通の徒歩移動は永遠かと思えるくらい長く感じましたよ。まだ着かないのかまだ着かないのかって。薫習館は京都のへそである烏丸御池駅の北側にあります。分かる人にはわかるハローワークが見えて一旦安堵しました。信号を待っている間に息を整えて再び歩き出します。


無事到着しました。

時刻は11時28分。結構早足で歩いたつもりだったんですけどね。Googleの予想時刻より五分も遅れてしまいました。烏丸通ということで私のほかにもキャリーバッグの観光客がたくさんいたこと、信号のタイミングが悪かったことが原因だと思われます。

薫習館の詳細は次回お伝えしますね。



いざ京都駅へ

薫習館の見学は一時間を予定していたのですが、なんとたったの10分強で全てを見て回ることができました。

「え?短い!」と思う方もいらっしゃることでしょう。充実した展示品の数々でしたよ。コンパクトながら驚く情報盛り沢山だったので皆様もぜひ立ち寄ってみてください。そんなこんなで烏丸御池駅に到着しました。

吊り時計は11時49分を示しています。

わたくしギリギリに行動するのが大の苦手。フワちゃんや旅行系配信者スーツさんみたいに時間ギリギリで乗り場に到着なんて絶対に出来ません。一時間前から待機していたい有吉弘行さんタイプの人間です。しかし今回の旅ではゆとりを持たせて予定を立てていたつもりが目測を誤ってしまいました。大きな反省材料ですね。



なにする?京土産

「京都のお土産」といったら皆様は何を思い浮かべるでしょうか。

定番は生八ツ橋ですが日持ちしないのが一番の欠点です。他にも京都にはたくさんの和菓子がありますが、一週間以内の賞味期限は人によっては大きな迷惑をかけることがあります。

それではと日持ちする京都ならではのお土産を考えてみますがその選択肢はググッと幅が狭まります。私が一番最初に思い浮かんだのは「金平糖」です。京都は神戸に負けないハイカラの街ですからね。金平糖は元禄期より贈答品として親しまれてきました。


JR京都線の車窓からみた
新名神淀川橋工事①

ここで私自身の特殊な事情が絡んできます。

先方へは前回アメを贈っていたんです。似たようなモノを再度贈るのはさすがに格好悪いと思ったので金平糖は見送ることにしました。さてどうしよう。京都検定で学んだ食文化知識をフル動員させます。


新名神淀川橋工事②

💡ピコーン!!

私の足は自然と京都駅地下にあるジェイアール京都伊勢丹店へ向かっていました。たくさんの京土産が並ぶ中で私が選んだのは、あめんぼ堂さんの『京都かりんとう』でした。


時刻は12時20分。

場所は京都駅東海道線ホーム。なんとか遅れを取り戻すことに成功した私はJR茨木駅へ向かうため『新快速』に颯爽と乗り込みました。

あとで分かったことなのですが後発の『快速』に乗っていればわざわざ高槻駅で降りる必要がなかったんです。結局階段を登り降りしましたよ。最後の最後で油断してしまうのが私の旅下手なところなんですよね。


今回は以上となります。ご精読ありがとうございました。次は最終回。薫習館をお伝えして春分の京都観光は終わりとなります。ぜひ見に来てくださいね。



今回の旅ルート

©️Googleマップ

因幡薬師 ⇒ 薫習館
(徒歩移動)

薫習館⇒烏丸御池駅
(徒歩移動)

烏丸御池駅⇒京都駅
京都市営地下鉄烏丸線
220円

京都駅⇒茨木駅
JR東海道・山陽本線
480円

移動経路


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