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新春の散歩日記Ⅶ「箕面萱野駅」


大河ドラマ『光る君へ』第14回「星落ちてなお」観ました。

民を想う"徳の道"を選んだまひろでしたが夢はあっけなく散ってしまいましたね。農民が教育に熱心になったのは江戸時代からだと言われています。農業の技術と生産性が向上し、寺子屋が登場したことで文字を習う農民が爆発的に増えていきました。まひろの叶えたかった道は数百年先の夢だったんです。ドラマで描かれていたように平安時代の農民はまだ文字を学ぶ余裕がありませんでした。芥川竜之介『羅生門』を読むと当時のイメージが掴めるかと思います。

さて花山天皇を謀略で引きずり下ろした藤原兼家が亡くなり、長男の道隆が後を継ぎました。ドラマ登場時は凡庸な人間に見えましたが「能ある鷹は爪を隠す」でしたね。摂政となった道隆は兼家の魂が乗り移ったかのように豹変しました。民の安寧を願う藤原道長。彼が権力を手中に収めたときに父や兄のようになるのか気になるところです。

日本史で習った「皇后と中宮の並立」がついに出てきました。摂政となった道隆は権力基盤を強化するため、前例主義と合議制をぶち壊し自分の娘を中宮にしようと画策します。しかしそれは同時に藤原道長とまひろの運命を大きく左右させることになっていきます。(清少納言も)

とまぁ堅苦しい感想ばかり述べてしまってゴメンナサイ。今回の癒やしはやはりロバート秋山さん演じる藤原実資ですね。コントのイメージが強すぎてかなり扱いづらそうなキャスティングに見えましたが、『光る君へ』では彼の良さが最大限発揮されているように感じます。「日焼けしている日記キャラ」という分けのわからなさがいい味出していますよね。主人公たちだけでなく彼の活躍も目が離せません。ではそろそろ前回の続きに参りましょう。


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