人生会議とリハ目標

コラム8 「生きる目的」や「やりたいことがある」という人生が普通になるために必要なこと

人生会議のポスターは炎上してしまいましたが、「人生会議」というキーワードが世間に伝わったのは良いことだと捉えている。

医療関係者の間では「人生会議」よりもACP(アドバンス・ケア・プランニング)という形で広まっている。

知らない人は以下の厚労省のサイトをご覧ください

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html
(厚労省のサイトに飛びます)

2018年から訪問看護ステーションに異動になった嫁さん(看護師)も先日ACPの研修会に参加してきた。

研修会の質疑応答の中で

「ACPに向けた聞き取りや本人の意向をいつ確認するのか?」

「ACPの話をすることが「死」を考えるから難しい」

といったものがあったと嫁さんから聞かされた。

たしかにACPは難しい。

だけどこれってACPだけじゃなくて、リハビリテーションも同じ課題に直面していると気づかされた。

「心身機能」だけではなく「活動と参加」に取り組むために、やってみたいことや目的を患者さんと話をしようとすると

「リハビリテーションしてほしい」

って答えが返ってきたり

「とにかく動けるようにしてほしい、やりたいことは動けるようになってから考える」

という返事が返ってきたりするパターンと基本的には同じなんだなと思う。

やりたいこと考えるより『今』何かしてほしいってなるわけだ。

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人生には目的が必要だという世の中

ブログにこんなコラムを書いたことがある

リハビリ入院には目標がある方がいい

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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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