あなたの働いている領域は何ですか?「病院リハビリは地域リハビリなんですよ!」
あなたの働いている領域は?
研修会なんかでよく聞かれる質問ですよね。
回復期って答えている人が多いんですけどね。でも回復期リハビリテーションっていうのは実は地域リハビリテーションなんだってことをきちんと理解できている人は少ない。
地域なんだよ回復期は
リハビリテーションを領域とか分野に分けて研修会とか開催されているよね。
急性期ー回復期―生活期(維持期)
これは発症からの時期による分け方
身体障害領域ー精神障害領域
これは疾患の種別による領域の分け方
発達期領域ー老年期領域
これは年齢というか世代による領域の分け方
ボバースーPNF-SI
これはアプローチの種別による分け方
まあ、とにかくいろんな切り口で領域や分野を分けることができる。
どこにでも地域はあるんだよ!
じゃあ?地域リハビリテーションっていう切り口はどんな分け方なんでしょうか?
場所による区分だと思うんですよね
場所を指して分けると地域っていう区分が出てくる。
じゃあ、
病院リハビリテーションー地域リハビリテーション
っていうように分けるのかっていうとそうじゃあないんですよね。イヤイヤこんな風には分けません。
だけど20代の若手セラピストの多くの頭の中では
病院リハビリテーション=地域リハビリテーションになってないと思うんですよね。だから、病院リハビリテーションと地域リハビリテーションの連携はうまくいかないし、研修会とかは別々に開催されてしまうし、病院の若いセラピストは地域リハビリテーションに興味を持たなくなってしまう。
病院ってどこにあるの?
病院はどこに建ってるの?
地域の中にあって、その地域の住民が利用してるんでしょう
回復期リハビリテーション病院もその地域の住民の人が入院したり通院したりしてるんでしょう。
患者さんやその家族さんの多くは、地域リハビリとか病院リハビリっていうような区分を意識してせずに、近所の回復期リハビリテーション病院を利用している。
患者さんや家族さんの頭の中には区分なんてなくて、
リハビリテーション
っていうイメージというか、大きな区分しかないはずなんだ。
細切れにして〇〇リハビリテーションとかっていうようなことは考えていない。
そうして、患者さんや家族さんにとっては病院だとか地域だとか関係なく、今の自分の状況をちょっとでもよくしたいって考えているはずなんだ。
だから、区分によってバラバラに動いている理学療法士や作業療法士や言語聴覚士がきちんと連携することができれば、病院から地域へのバトンタッチはスムースに行くはずなんだ。
「専門性を高めるってこと」と「連携をすすめる」ことは常に同時進行
なんていうのかなあ、リハビリテーション専門職が研修会とかに参加して専門性を高めることは必要なんだと思うんですよ。
だけどね、専門性を追求したり研修会に参加したりすると、その専門領域のセラピスト同士とは仲よくなるけど、他の領域の人たちとの交流がなくなってしまうってことが多くなる。
だけどね
場所って区分で考えると
どんな専門領域のセラピストであってもその地域の他の領域のセラピストと連携を進めることで
その地域の住民の得る利益は大きい
だけど、世の中のリハビリテーション業界はそんな風には動いていないのが現状だ。
専門性とを高めることと地域での連携を積極的に推進することは同時進行で進めることが可能なんだ。
だけど専門性を高めることだけに熱心で、地域での連携を進めることには消極的というか、そっちに目が向いていない若手セラピストは山のようにいる。
そんなセラピストがやがて訪問リハビリテーションの現場にやって来ても、地域連携なんて進めることはきっとできない。
訪問リハビリテーションとか通所リハビリテーションとか、老人保健施設とかにやって来てから地域連携を進めるなんて言うのは間違っていて、
病院でも施設でも、いつでもどこでも連携を進めることがホントの地域リハビリテーションなんだってことに早く気が付いてほしい。
お知らせ
「2018年同時改定に向けてリハビリ専門職がすべきこと」についてコラムを不定期連載しています。
4月いっぱいは1000円で購入できますが、5月からは2000円になります。このコラムを読んで興味を持った方は是非ご覧ください。
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