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【2023.10.8.】子ども園での作業療法士の関わり6「月1回だけど少しずつなじんでいます」

このコラムは、月1回だけ勤務している子ども園に併設されている児童発達支援事業所に作業療法士として勤務していることについて書いているシリーズコラムです。

子ども園での作業療法士の関わり

子ども園に併設されている事業所ということもあり、ぼくが出勤するときには、子ども園にいる園児と児童発達支援事業所にいる園児の両方にかかわります。

月1回の勤務を開始して先日で5回目の出勤でした。

スタッフや子供たちの中には少しずつ気づいている人もいるのですが、毎回同じ服装でかかわっています。ユニホームが支給されていないので自前の服なんですが、上は緑色のポロシャツ下は紺色のズボンという服装。

よく関わっている5歳児クラスでも「緑色の先生」と呼ばれることもあります。もちろん気づいていない先生方もおられますけども。

そして、緑色のおじさんは以前のコラムでも書きましたが、よく褒めるんですよ。

子ども園のクラスに入るときは基本的には何もしません。障害のある子供さんにかかわっている保育士さんと一緒に過ごすだけで、直接的に園児たちに僕が介入することはほとんどありません。保育士さん達への指導的な介入が多め。

併設されている児童発達支援事業所では子どもたちに少しずつ介入していますが、基本的には課題のことを保育士さんに伝えるだけで、それ以外は上手にできる子どもたちを毎回褒めまくっています。

5回くらい出勤すると何となく子供たちも僕のことを覚えてくれているようで、5回目にしてようやく児発のクラスに溶け込んできたなって感じがしました。

以前はあまり近寄ってくれなかった子供たちも近寄ってきてくれるし、課題が上手にできたときは僕の顔をじっと見つめて褒めてくれるのを待っている子もいたりします。

少しづつですが自分が勤務していることを認識してくれているようになってきました。

月1回しか行きませんが、5歳児クラスの雰囲気も6月に勤務した時と10月に出勤した時には少し変わってきていました。

落ち着きなくうろうろしている子が2人ほどいるのですが、10月に出勤した時には大分落ち着き、ウロウロすることが減っていました。クラスの中でうまく溶け込めるようになってきたんだなって思います。

毎日の関わりの中で気づく変化もあれば、月1回の関わりの中で気づくことのできる変化もあります。そんな気付きを保育士さんに伝えていくことも僕の役割の一つです。

スプーンの自助具も作らせていただきました。

熱可塑性樹脂を園でご用意いただいていたので、パパっと作りました。

担当の保育士さんも驚くほどのスピードで作りました。

実はスプーンやフォームの柄を作るのは得意なのです。かつては府士会学会や近畿学会などでもスプーンやフォークの柄の工夫について症例発表もしたことがあるのです。

ここ数年は作っていませんでしたが、作り方は体が覚えているものですね、パパっとできましたよ。

やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛


#やまだリハビリテーション研究所

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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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