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メキシコ死者の祭り~家族を想い呑み歌う~

遠く離れたメキシコで、なんだか、家族愛が高まった話🇲🇽

世界一周を初めて4ヶ月が経ちましたが、noteを書き始めてみようと思います。経緯や今までの国については気が向いたら書きます。

現在14カ国目メキシコにきました🇲🇽メキシコ滞在の一番の目的は"死者の祭り"に参加すること。簡単に言うとメキシコのお盆。

11月1日から2日にかけて死者の魂が帰ってくるとされていて、家族で祭壇を用意し、お墓を囲みます。町ではパレードが行われたりする。

私たち(妻と旅をしています)は伝統的な方法で、死者の祭りを迎えるとされているオアハカという街を訪れた。

前日10/31から11/3日にかけて街はガイコツのメイクや飾り、マリーゴールドで溢れ陽気な雰囲気が漂った。

街の様子

人気のガイコツメイク


祭壇

そして、11/1~11/2の夜には町ではパレードが晴れやかに行われていました

オアハカの広場でのパレード

お墓を訪れる

私のこの祭りのハイライトはお墓の訪問です。
10/31にはXOXOという大きなお墓を訪れました。

マリーゴールドの香りで死者が戻ってくるとされている。墓の前は1km以上花が続いていた


先祖や家族のお墓をデコレーションして家族を迎えます

お墓に家族が集まり、団欒しながら準備をする様子やお墓の前でお酒を呑んでいる様子が見られました。寂しさよりも温かさが勝る印象を受けました。

次の写真の、亡くなった家族に歌を送るシーンを見た時、家族愛の深さと音楽で愛情を表現する豊かさに感動し涙が流れました。

亡くなった家族に音楽を送る

後で気づいたのですが、演奏しているのはこの家族ではなく、お金をもらって演奏している音楽隊でした(笑)それでも素敵です。

お墓で飲み会

メスカル(メキシコのお酒)をご馳走になった家族との写真

墓の至る所で酒を呑んで騒いでいる人たちも見られた。一年に一回集まって家族の時間を楽しむという祭りでもあるらしい。

墓を歩いている時私たちに「メスカル?」といってくる2人の女性が現れた。
メスカルはテキーラと同じ原材料のメキシコの酒だ。
旅で、今までぼったくりにも会ってきたので少し最初は疑ったが、家族全員が手招きをしてくれているので安心して、メスカルをいただいた。(疑ってごめんなさい)

ここにきて、スペイン語が分からず、英語も通じず少し寂しい思いをしていたが一気にメキシコの方と心が近づいた気がした。本当にこの家族には感謝したい。

別の日に別のお墓に行った時もビールをご馳走になった。客人を迎え入れるのは良くあることなのかもしれない。どんちゃん騒ぎがこの祭りの好きなパートである人たちも多いようだ。

「この祭りはパーティだ」と歌いながら呑みながら教えてくれたおっちゃん


演奏隊とおっちゃん

ここには寂しさもあった。

キラキラの祭壇になんだあれ〜と思ったのだが、よく見ると小さい子供の写真が墓に飾られていた。幼い時に亡くなった子供の墓だ。1人見守る父親の背中をさすりたくなるような気分に苛まれた。

亡くなった子どもを迎える墓

ビールをくれたおじちゃんと一緒に歌っていたおねえさんは「私のばあちゃんの墓にみんな集合!ばあちゃんのために歌うよ!」と張り切ってみんなを連れていった。3曲くらい歌った後、陽気なおねえさんは祖母を思い出してか、涙を流していた。

楽しさだけじゃない、人の生きることと死ぬことに関わる感情がそこにあった。

涙を流す陽気なおねえさん

日本の家族を思い出す

そんな、家族を思うメキシコの方々の様子をみて、思い浮かべたのは自分の家族だった。自分は故人を思う時間をもっと取りたいと思った。

死者の日にはやることが多い。お墓を飾りつけ、家の祭壇も飾り付け、仮装もパレードもある。親戚の集まりだってある。歌だって呑みだってある。ただ、このやることの多さと長い時間の中で、たくさんの感情と共に、故人一人一人を意識する。たくさんの感情が見えて、そこからメキシコの方々の温かさを感じたし、故人のために僕も何かしたいと自然と思うようになった。

そういえば、コロナもあってか、最近お盆に帰れていない。帰国したらお墓参りをして、亡くなった家族の話を聴くことを家族と一緒にしたいと思う。
遠く離れたメキシコで、なんだか、家族愛が高まった話🇲🇽


Youtubeも細々とやっています。死者の祭りの様子もいつかアップします!よかったら見守っていてください。


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