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キャリアを決める時に影響する4つの要素

みなさんは、なぜ今の仕事を選びましたか?

就職先を決めること、職業を選ぶこと、転職をすること
自らキャリアを選択して、進みたい道を歩むことになります。

それぞれのキャリアを選ぶのは自分の意志で決めるものですが、その意志はどのように出来上がるのでしょうか。

キャリアを決める意思決定には、「職業選択は学習の結果である」という考え方があります。
これはキャリアの心理学の世界では社会的学習理論と呼ばれています。

今回は、キャリアにおける意思決定方法について、社会的学習理論を基にお話をしていきたいと思います。


社会的学習理論

心理学者であるアルバート・バンデューラの提唱した社会的学習理論を基礎として、ジョン・D・クランボルツがさらに理論化してキャリアの意思決定理論に展開をしました。

心理学では社会的学習は”他者の影響を受けて、社会的慣習、態度、価値観、行動を習得していく学習”を指します。

特に必要な解釈として、

人間の発達を人間の内的条件の変化として捉えるよりも、外的な刺激ー強化による社会的学習のプロセスとして捉える。

キャリアコンサルティング理論と実際 p89

としています。
つまり、キャリアを決定する意思の変化は、色々な刺激を受けて変化して育っていくものであるということです。

次に、意思決定に影響を与える基本要素が4つの要素で成り立つと言われていますので説明をしていきます。

意思決定に影響を与える4つの要素

遺伝的特性・特別な能力

職業で必要なスキルを獲得する場合、遺伝的なスキルが影響を与えると考えられています。

環境条件と出来事

求人数、企業の採用、教育システム、経済変動、雇用変動など。個人のコントロールを超えた環境条件や出来事が挙げられます

学習経験

個人が得られた学習経験
 ①道具的経験:個人がやってみて得られた軽減
 ②連合的経験:他人を観察することによって得られた経験

課題アプローチスキル

人が仕事や課題に対して取り組むためのスキル。問題解決能力、労働習慣、精神的構えなど


この4つの影響によって意思決定が影響すると言われています。

そして結果として、
信念・スキル・行動が生まれるとしています。
これが最終的に意思の決定に至るのです。

4要素の結果 ”信念・スキル・行動”

信念

心理学では、”自発的に信じると決めたものではなく、価値判断の基準としてこれまでの人生の中で生まれたもの”としています。

自己観察般化:自分自身の関心、課題効力感、自分にとっての価値宿、自分に対する自己言述を言います。

世界観察般化:自分を取り巻く環境についての言述になります。”医者=裕福に育った家庭の人がなれる職業”、”警察官=正義感の強い人”などを表します。

課題接近スキル

課題や活動に対して適応するためのスキル。また、次の6つのスキルを含めてとらえます。

  1. 重要な状況を認識する

  2. 課題を現実的に定義する

  3. 自己観察般化や世界観般化を検証し、正確に査定する。

  4. 広範囲の代替案を作る。

  5. 代替案に関する情報を収集する。

  6. 代替案を絞っていく

行動

学習経験の結果として形成された信念・スキルにより、自分のキャリアに向けて行動を取るようになる。転職する、専門外の勉強をするなど。

そしてキャリアの意思決定に至るのです。

キャリアを選択するための応用

社会的学習理論は学習によって信念・スキル・行動が変化することがわかったと思います。

ですので、新しい学習や経験が自分のキャリア意思決定に変化が起こるかもしれません。
これは、変化が激しい現代社会においては重要な要素になります。

しかし、もし行動が起こせないのであれば、信念が邪魔をしているのかもしれません。

そういう方は自らの信念が何か理解することから始めてみるのもいいかもしれません。
人に話すことや何か行動を起こした時に自分の信念を捉えられたりもします。

まとめ

今回は意思決定に影響を与える4つの要素①遺伝的特性・特別な能力②環境条件と出来事③学習経験④課題アプローチスキルについて、

また、4つの要素の結果信念・スキル・行動が生まれるという話をしました。

意思決定のプロセスを理解できると、自分がキャリアを決めるときの手がかりや何か行動を起こさないといけないという思考の変化につながるかもしれません。

キャリアは色々な選択肢があります。何かやろうかと思いとどまっている人がいれば是非色んなことに取り組んできましょう。


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