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コロナ禍を構造変革の好機に変えるために『コロナショック・サバイバル〜日本経済復興計画 』冨山和彦

 産業再生機構のCOOとして辣腕を奮った著者によるコロナショックの分析、対処法の基本となる考え方がわかる良書。
 経済圏をLGF(ローカル/グローバル/金融)に分け、東日本大震災やリーマンショックと比較しながら論理的きわかりやすくまとめられています。6月には続編としてCX(企業のデジタルへの変身)をテーマにした続編が出るそうなので楽しみです。
 今回のコロナ禍の経済面での外観を大まかに理解するために一気読みした後に、二度目は自分の仕事の領域、エンターテック分野に置き換えながら読んでみました。
 音楽ビジネス、特にコンサートは典型的とも言えるようなL型ビジネスです。インバウンドに依存していない(本当はコンサートに外国人観光客をもっと呼び込むべきという側面もありますが)L型なので、デジタルトランスフォーメーションを行い生産性をあげて構造改革の好機にすれば浮上できるというロジックに勇気をもらいました。
 コロナ禍の自粛経済への対応を落ち着いて俯瞰して受け止めるために必読です。

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