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ネトウヨにも読ませたい韓日関係の現実『反日韓国という幻想 誤解だらけの日韓関係』 澤田 克己

 K-Popや韓流映画、ドラマなどは大人気で、旅行、食、コスメなどで「韓国好きがたくさんいるのとは裏腹に、政治的に問題は多過ぎて、日韓関係について考えたり、話すのは面倒な状況が続いていますよん。僕自身は「韓流案件」とか変わりないこともあって。あまり興味を持てずにいました。ニュースをチェックしても不愉快になることが多いし、日本の経済力が落ちていく中で、コンプレックスからくるネトウヨの人たちの事実を歪曲した言説も醜悪です。新聞記者としてソウルに支局にいた著者のうんざりという気分に共感します。
 この本は、「反」でも「親」でもないニュートラルなスタンスから、ジャーナリストらしく丁寧に事実関係を分析して説明してくれています。日韓関係の現在位置といておさえておくという意味でオススメです。

 韓国はのべ10回以上は訪れています。2000年代初頭にソウルにいって、音楽関係者と交流、カルチャーも触れたのを思い出しました。多くのアジアの大都市がそうであるように、ポップカルチャーの蓄積が始まって、都市文化があるのを感じました。当時のソウルと韓国市場は、大きめに言って関西圏くらいだなと思ったのを覚えています。逆に言うと、そのくらいのアーティストの数やクオリティは既にありました。
 最近は、エンタメ分野において、韓国の躍進は甚だしく、日本が学ぶべき事象が山盛りです。特にK-Popの原型は日本から始まっています。東方神起とBoAは日韓合作だった訳ですから、BTSの躍進を見るにつけ、随分先に行かれてしまったなと嫉妬の念に駆られますね。

 隣国の関係というのはどこも難しく、フランスとドイツも一緒にEUを支える役割になる前に、何度も戦争しています。在日韓国人の存在もあって、単純には語れませんが、無理に仲良くすることもなく、でも疎遠で居るのも不自然なので、自然体でいるのが良いんだろうなとこの本を読んで思いました。

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