見出し画像

エンタメ✕Techで起業!インキュベーションプログラム開始するよ!!

 2年目となり本格化しているスタートアップスタジオVERSUSが満を持して「インキュベーションプログラム」を始めます。incubationとは、卵をかえす「孵化」という意味ですね。

エンターテイメント・インキュベーション・プログラム 
〜エンタメ×テクノロジーで、次世代のエンターテイメントを作ろう!
〜エンタメ領域で事業開発を行う3ヶ月のプログラム!

 noteでは、僕自身の個人的な想いを記します。             

 この10年間僕がやってきたことは、才能が育ち、志を持つ人が繋がっていくような「場つくり」です。職業的な出自がアーティストマネージメントなので、そこでの新人アーティスト育成を含めるともう四半世紀同じようなことをやっているとも言えるのですが、2008年頃までは、僕はヒット曲とスターアーティストを生み出すことに100%注力していました。主観的には命賭けてましたが、音楽ビジネスを取り巻く環境変化を痛感する中で自分の適性や求められる役割を受け止めて、スタートアップ的な言葉を使えばpivot(方向転換)しました。ITサービス的に言うと、コンテンツ側からプラットフォーマ側へのシフトチェンジをしことになりますが、ピボットしたのは2010年頃です。最初の書籍『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』をふくりゅうと共著で出版したのが2011年春です。日本でコンテンツサイドに居る人間がデジタライゼーションという革命的な変化の時期に、何ができるかを真剣に考えた時に、場つくりを通じた人材育成だなという結論になったのでした。

 以来、僕がやってきたことは総括すると「場つくり」です。書籍を出版するのは、こういう考え方を持って一緒にやろうよという旗を立てる作業だし、山口ゼミニューミドルマン養成講座というセミナーもSTART ME UP AWARDSというビジネスコンテストも「才能が育ち、人が繋がっていくような場」を生み出すためにやってきました。『世界を変える80年代生まれの起業家〜起業という選択〜』という対談集も出版しました。10人の当時の若手起業家を紹介したのですが、関係も深まり、彼らから様々なことを教わってきています。

画像1

 スタートアップスタジオという業態があることを教えてくれたのは、前述の書籍にも登場しているBeatloboの浅枝くんでした。0→1を重要視して、起業に必要な要素を全て備えて、起業家を中心とした人的コミュニティをつくるという手法が腹落ちして、エンターテックをテーマにして、日本からグローバル市場にサービスを送り出す場を作っていく、それを仕組み化するというのが、VERSUSを作った志です。

 僕自身が若い起業家に貢献できることの一つは、既存の仕組み、プレイヤーとの通訳、連携の機能だと認識しています。日本の従来の生態系は、「業界」という形でまとまっているこおも多く、明文化されない暗黙のルールが存在します。業界ごとに「村」的な共同体として存在しているので、村人は全員知っている当たり前のことが、検索してもどこにも見つからなかったり、法律などのルールはざっくりあっても、実際の運用状況を知らないと仕事にならないことも少なくありません。特にエンターテイメント分野は「村」度数が高く参入障壁になっています。過去にできた業界慣習は「村の掟」になっていて、なかには有効性を失っている場合もあり、それこそ若い世代にぶち壊してもらいたいものもあったりしますが、その掟が生まれた背景や理由、歴史は知っていた方がビジネス構築上はスムーズです。暗黙知としての業界慣習の存在は、日本でエンターテック分野のスタートアップが育ちにくい一つの理由でもあるので、VERSUS代表の立場を離れても、その壁の溶解では役割を務めたいと常々思っています。
 一方で日本のコンテンツには多様性も深みも有り、他国と比べた優位性になり得ます。n次創作などで見られる日本のユーザーの洗練度も武器になるでしょう。日本に残されている強みを活かしてサービスやプロダクトに反映させるべきだなというのもずっと考え続けていることです。

 さて、スタートアップスタジオVERSUSは、1年かけて、方法論を精査し、自分のネットワークを構築し直してきました。幹としてVERSUSインキュベージョンプログラムを位置づけています。
 3ヶ月間、毎週日曜日に集まって、事業プランを磨いていきます。隔週位でゲストスピーカーを呼んで、ディスカッションもしていきます。
 現在決まっているゲストは以下の通りです。

 メンターゲストのセミナーも超充実

  Creww伊地知天さんには『シリアルアントレプレナーのすゝめ』 と題して、彼自身が何度も起業して、「0から1を作る」経験を何度もしている人です。アメリカ留学経験から日本社会の矛盾点も感覚的に捉えていて、その上で、起業志望者と日本の大企業を結びつける役割を担っています。最近、ゆっくり話してなかったのですが、今の日本の起業状況について、辛口含めたリアルな意見が聞けるのではないかと楽しみにしています。

 は個人的にも親しくさせてもらっているBeatlobo 浅枝大志さんは、尊敬できる歳下の友人の一人です。起業家の辛い経験を綴った本が話題になっていましたが、そこからの引用しつつ『HARD THINGSから学ぶこと』を語ってもらいます。起業家は経営者でもあり、孤独な職業でもあります。

 10代から圧倒的な人気を博したnanaは、初期にアドバイザーをやらせてもらっていました。ファウンダーの文原明臣さんは、ユーザーのことを常に考えて、グロースハックを日々行う最高のプロタクトマネージャーです。『ユーザーコミュニティが形成されるプロダクトの作り方』 というテーマをお願いしました。

 Peatix原田 卓さんは、アップルやアマゾンで日本サービス立ち上げの経験をお持ちです、チケットサービスではなく、コミュニティ形成サービスという打ち出しでpeatixを始めて、シンガポール、アメリカにもテリトリーを広げているエクセレントな起業家です。『Peatixのこれまでとこれから』 は、刺激と学びの多い内容になるでしょう。

 これだけの話が無料で聞けて、双方向型で参加できるだけでも、このプログラムには勝ちがあると断言できます。僕がホストとして、彼らの本音を赤裸々に聞き出すので、楽しみにしていて下さい。

 このインキュベーションプログラムでは、彼ら4人だけでなく、VERSUS自慢のメンター陣に活躍してもらうつもりです。経験豊富なビジネスパーソン、現役起業家と起業家予備軍が出逢って、化学反応を起こす場となるべく、がんばりますし、僕自身、楽しみにあしています。まもなく締め切りますので、興味のある人は、申し込んでみて下さい。

【第1期】エンターテイメント・インキュベーション・プログラム presented by VERSUS

VERSUS公式サイト(壁打ち随時受付中!)


モチベーションあがります(^_-)