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音楽業界直結のホットライン!ダブルスクールの大学生と第二新卒対象の新しい「学校」始めます!

プレイベント第二弾!!

10月開校のエンターテック・ユニバーシティのティザーサイトが公開!!


キャリア戦略を持って、「逆算」で学ぶ

 音楽ビジネスの実情に即した講義内容、第一線業界人という講師の人選やモチベーションなど、ETUには他とは比べられないことがいくつもありますが、僕が企画したものとして最も大切に考えているのが、学生に自分に適したキャリア戦略を持ってもらうことです。
 以前、関西大学で行なった講義レポートがあります。考え方は同じです。30歳位を目安に、ビジネスパーソンとしてのキャリアを固める、そのための直近3年をどう過ごすかを基準に就職先企業を選ぶということになります。その前の前提としては、自分がどういう人生を生きたいのか、何に関する専門家となり、どういう仕事の仕方をするのかを考え、そこから逆算して今やるべきことを考えるということです。人には適性や能力もありますので、やりたいことと向いていることの重なる部分でキャリア戦略が組めるのが理想ですね。僕は講義をやるだけでなく、学生一人ごとにメンタリングして、その人に合ったキャリア戦略構築をお手伝いするつもりです。それがいちばん大切なことですから。

「インターン」よりも濃密な音楽会社との関係

 音楽ビジネスは多様な関わり方がありますし、学歴も全く関係ない世界です。いろんな人にさまざまなスタンスで関わって欲しいと思っています。そのための学びの場を提供していくつもりですが、新規事業ですから、まずはニーズが顕在化しているところに集中します。音楽業界は、音楽に思い入れを持ってデジタルフィールドでアイデアを出し、手を動かせる若い世代が今すぐ欲しいと思っています。
 企業に一度入ったけれど、やっぱり音楽の仕事がしたいなと思っている人たちが相当数いることは、肌感として持っています。大学生も、音楽業界に就職したいと思っても、いわゆるシューカツや、インターンへの応募では「芯を食った」動きじゃないと言うジレンマを感じる学生にもたくさん会いました。
 僕はそもそも、新卒一括採用というのは昭和の製造業中心の時代の遺物で、惰性で続いているだけで非効率的な方法だという認識です。そもそも音楽業界は、大学卒の学歴や4月からという年度にこだわりはありませんので、「通年採用」が可能で、実際行われています。我々は、音楽業界の現在進行形の内側にいるので、インターンという形式にこだわることなく、それぞれの企業が求める方法で、学生にとっても納得のいく選択ができるやり方で、マッチングしていくつもりです。

オンライン講義+Slack+スクーリングというフットワーク

 講義はZOOMを使ったオンラインが中心です。既存の学校法人の「弱点」は、建物とフルコミットの教員が前提になっていることだと大阪音大で新専攻を作ってみて痛感しました。この形式だと、実際に音楽業界で活躍している人が、学生に接する機会は非常に限定的になります。そして僕の感覚で言うと、例えば5年くらい前に音楽ビジネスからリタイヤした方だと、学生に教えられる内容は不十分になります。ビジネス自体が速いスピードで変革しているからです。著作権法の精神とか、音楽に接する時の姿勢とか、変わらない大切なものは、もちろんあるのですが、今、業界が求めている「デジタル人材」を育成の中心に据えないと「音楽ビジネス専攻」になりません。ビジネスを語った時点で、「産学連携」 が大前提ですよね?エンターテクユニバーシティでは、今、実際に現場で実業に関わっている方々に直接学生に教えていただきます。それが他では学べない内容になります。

軸なる5つの講座はすべて音楽bizの実践と直結

 柱となる講義は5つにまとめました。

●ミュージックビジネス基本(主任教授:山口哲一/キャリア戦略構築含む)
 年間30回の講義を1本、僕自身が担当します。『最新音楽業界の動向とカラクリがよくわかる本』をメインテキストに、日本と世界の音楽ビジネスをマクロ的に理解してもらいます。毎回、時事ネタ、音楽ビジネスに影響のあるニューズ解説も織り込むつもりです。並行して、一人一人の個性や希望に合ったキャリア戦略を立てていくお手伝いをする場にしていきたいと思っています。音楽業界は外から見ていてもわかりづらい世界なので、その人の希望がどの分野が合いそうか、自分のキャリアを積み上げていくための基本的な考え方などもメンタリングするつもりです。

音楽デジタルマーケティング講座(主任教授:脇田敬) 
 すごく省略化して、レコード会社が求める人材を一言で言うと「デジタルマーケティングができる若者」です。ライブハウスマネージャーから、レーベルん宣伝、アーティストマネージメントまで幅広い経験を持つ脇田さんは、音楽マーケティングに特化した「株式会社LAB」の代表取締役です。3年前に一緒に立ち上げた「音楽デジタルマーケティングブートキャンプ」は、大きな成果を上げていて、LABのマーケター育成だけではなく、既にレコード会社に転就職を実現するという実績も上げています。『音楽デジタルマーケティングの教科書』をテキストに、具体的な実戦を交えながらの講義になるでしょう。

エンタメマネージャー講座(主任教授:中井秀範)
 デジタル化が進んで個人でできることが増えていく中で、「マネージメント」の存在はむしろ高まっていると思います。中井さんは、芸能事務所が集まる日本音楽事業者協会の専務理事。元のキャリアは、吉本興業のダウンタウンの初代マネージャーという日本の芸能界を知り尽くした人です。それだけに変化が遅れるTV界、芸能界、音楽界に対して強い危機意識をお持ちで、人材育成に掛ける思いは非常に強く、多忙の中ですが、講義を1本お願いすることにしました。慶應大学法学部卒で、著作権関連の知見もお持ちなので、肖像権などを含むエンタメ著作権の基本を押さえてもらいます。多岐にわたる人脈ですからゲスト講師は豪華な顔ぶれになるでしょう。

音楽ビジネス英語講座(主任教授:Kaz Kuwamura)
 音楽ビジネスに関わる際に、英語は大切ですし、必要です。 ただ、その人のキャリアプランにもよるのですが、大切なのは「語学力より、コミュニケーション能力」です。日本の英語教育は、実践性が薄いという弱点はあるものの、レベル低いわけではありません。僕が海外レコーディングするミュージシャンや、外国人とのコーライティングをする作曲家によく言うのは「日本の中学卒業しているんだから英語力はあるんだよ。ないのは勇気と経験」です。ともかく自分から話しかけていく、コミュニケーションしようというマインドセットが一番重要なのです。
 KazKuwamuraさんはDa-iCE 「CITRUS」でレコード大賞を受賞した作曲家であり、大学での英語教員を長年務めています。海外留学経験のないまま、英語指導のプロフェッショナルになり、海外でのお学ビジネスにも携わっている経験で、学生たちが音楽ビジネスのために必要な、実践的な英語力向上のパートナーになってくれるでしょう。

●A&R講座(講師陣調整中)
 人材育成をテーマに音楽業界大手各社の経営者とお話をしての発見は、「A&Rが必要」のことでした。アーティスト自身がクリエイティブをプロデュースする流れが強まるなかで、だからこそレコード会社のA&Rが力量がないと困る。デジタルがわかる人で、若いセンスが欲しいというのが共通点でした。会社の中に入ってから育てる仕組みが機能しにくい(見るべき背中が、、)中で、A&R育成は急務だなと感じています。日本だと、A&Rという職種はレコード会社の社員が前提になるイメージなので、各社の実績あるA&Rをゲスト講師としてお招きする予定です。座学だけではなく、1年間かけてアーティストを探したり、リリースしたりを実践してもらって、僕らがサポートするような内容を想定しています。会社に入って、即、戦力となる人材を育てたいです。

オンデマンドでのオプション講座も充実

 他にもオンデマンドでネットで学べる講座を増やしていきます。開講時に始まるのは、ビルボード礒崎誠二さんの「音楽データアナリスト養成講座」です。音楽ビジネスの中心的な役割を担うようになった「ビルボードジャパンチャート」を15年掛けて修了証が価値を持つような講座に育て上げた礒崎さんは、日本で一番「ヒットとは何か?」を考えてきた人です。データを通じてのマーケティングはこれからの音楽ビジネスの中心です。「データアナリスト」は音楽業界で重要ですから、この講座の修了証は価値を持つようになるはずです。これまら3期やってきた講座の発展形で、外部から単発でも受けられる形で行う予定です。違う世代のビジネスパーソンとの交流の機会にもまりますね。

新設なのに「卒業生の就職実績」がある理由

 このような全く新しい試みなのですが、公式サイトには「卒業生の声」のようなメッセージが掲載されます。前述の音楽マーケティングブートキャンプを経由して業界入りした大学生が少なからずいたり、僕が代表のStudioENTREの学生インターンが音楽業界に就職したりしているからです。実は、「山口ゼミ」を出て、レコード会社のA&Rになった人もいます。コーライティングベースの音楽制作がこれからの中心的なやり方なので、優秀なコーライターは、A&Rの資質の多くの部分をもっていることになるのです。
 2015年から山口脇田で行っていた「ニューミドルマン養成講座」も多くの音楽関係者が通っていった場でした。『音楽業界の動向とカラクリ〜』でも紹介したエイベックスアジア代表の高橋俊太さんや、風営法改正やナイトタイムエコノミー協会設立で活躍した齋藤貴弘弁護士など、今でのお付き合いのある人がたくさんいます。
 そういう経験があるので、ただ「育成」というだけではなく、その人にあった適切なキャリアプランを考えてもらって、実際に社会に出ていくというところはしっかりできるイメージ持っています。僕はスクールやる時は、その卒業生と実際に業界で一緒に仕事をするようになるのがゴールだと思っているので、そこが教育だけを仕事にしている方々との違いかもしれません。

リアリティを高めて、コミュニティ形成のためのスクーリング

 作曲家育成のために「山口ゼミ」というプログラムを10年以上行い、100人以上のプロ作曲家を育ててきました。コロナ禍の時に、完全オンラインに移行して、ZOOMを使っても、受講生のやる気と講師側の熱量があれば、効果は落ちない、集中が強いられることでむしろ若干、効果は上がると言う体験をしています。同時に感じたのは、ネットワーキングはリアルじゃないと難しいと言うことでした。
 その経験を踏まえて、年間10日程度のスクーリングを行います。リアルではないとできない、ワークショップ的なプログラムや、ミートアップの場として、特別講義なども行います。学生の活動の発表もする「プチ学園祭」みたいになるとできるとよいですね。長期的には、エンターテックユニバーシティの中で、実際のビジネスが行われて、「新しい業界」になっていくのが理想ですから、学生同士がコミュニティ化していく場にしていきたいとイメージしています。

10月開校が示すメッセージ:世界標準と通年採用

 「なぜ、10月に開校?」と疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれません。スタートアップ的に準備をしていて、機が熟したから、が本音なのですが、10月開校を決めてみて良かったと思い始めています。まず、世界と一緒ということです。ほとんどの国は秋がスクールの年度ですよね?コロナで休校が相次いだ時に、日本も10月開校に変えようと言う声があって、そうならなかったのは残念ですが、僕らプライベートスクールはは文科省は関係ありませんから自由です。国際標準にしておいてよいのですよね。
 それから、前述のように、音楽業界は通年採用が普通です。新卒を4月にまとめていれるというのは、製造業中心の昭和高度成長時代の残滓ですから、10月から学んで、良きタイミングで企業に入ってもらえばよいのかなと思っています。
 4月開講のコースも作るでしょうし、2年制や4年制もつくって、在学中の起業や、音楽関連短期語学留学システムなどを、フレキシブルに織り込むような多様な学びの方法を提供する予定です。クリエイターやテクノロジストの育成も行いますし、エンターテックの名前の通り、音楽以外の分野にも広げていくつもりです、そもそも「商材」の垣根が下がっているので、アニメも動画もゲームも音楽も全部わかっているプロデューサーが、これからは必要ですね。

転学組は、通信制大学とセットで学位は取るという設計と安い学費

 今いる大学に絶望していて、中退したいと言う人もいるかもしれません。既に大学に入っているのあれば、大学卒の学位は取っておくように薦めます。「〇〇大学卒」という「学歴」は、エンタメ業界ではまったく意味がありませんが、若い世代の可能性を狭めないという意味で、「学士」資格は抑えておくように、まさにキャリア戦略として指導するつもりです。
 通信制大学は紹介しますし、連携のご相談もしているところです。高卒学生に対しては、4年制コースを通信制大学とセットで通い、4年間の間に語学留学や起業に挑戦できるようなメニューも提供するつもりでいます。
 今回のミュージックビジネス専攻の年間授業料は45万円のつもりです。オプション講座も含めてすべてのメニューに参加できる形で組み上げています。文科省ルールに縛られずにやることでコストを抑えることが可能です。教授、講師の皆さんも、趣旨に賛同して、多忙な本業の合間に安価で協力していただいています。学生との間をつなぐチューター制度などを充実させます。就職したら報奨金を企業側からいただくようなビジネスモデルも検討中です。「日本の音楽界にデジタル人材を送り込む」ことが目的なので、そのための最適解を探していくつもりです。
 近年は私大文系でも100万円を超える授業料が少なくありません。通信制大学の授業料は年間50万円以下のところが多いので、併用して通っても、それよりも安価な学費で、キャリアのスタートを切れるはずです。教育の価値がコスパやタイパなどの効率だけではないことは理解しているつもりですが、エンターテック・ユニバーシティは、教える側も多忙なビジネスパーソンなので、効率性を重視します。

 8月にプレイベントを3回行い、9月に学校説明会を4回、すべてオンラインで行うつもりです。僕は必ずいますので、是非、参加して、入学を検討してみて下さい。

 プレイベント第一弾のゲストをお願いする、ポニーキャニオン代表取締役の吉村隆さんは、レコード業界内改革派の筆頭です。音楽業界のDXのために連携していきたいと思っています。当日逃した人も、サイトで資料請求すると動画が見られるようになります。是非、ご覧ください!!

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モチベーションあがります(^_-)