見出し画像

羊蹄山〜静かに沈む夕陽を眺めた贅沢な時〜2020.7/24

7月19日に北海道から帰ってきて、7月22日にまた北海道に戻るという北海道大好きプラン実行中。

今回の目的は旬のウニを食べて、ウポポイに行くことである。前回の旅で度々サブリミナルウポポイをされたので、気になって仕方がなかったからだ。ほとんどの電光掲示板で、ウポポイ警報発令中って表示するのずるいと思う。

4連休だったので、初日に新千歳空港から積丹半島に行きウニを食べ、小樽観光、積丹に戻り1泊、2日目に晴れそうな山に行き、3日目にマルトマ食堂・白老グルメ堪能・ウポポイ観光、4日目に海鮮を食べて帰るという予定をたてた。(この記録は一番下に、おまけ程度に書きます)

1日目の旅行中、私達は天気予報とにらめっこしていた。今回は事前の天気予報でも雨予報ばかりで、登山には向いていない天気だった。まぁ、もともと観光メインの旅をする予定だったから……別に雨でもいいし。登山はしなくてもいいし?

嘘である。この女、町の観光でも晴れて欲しい強欲の持ち主であり、旅行前には毎日お天道様に晴れをください!!!!とお願いしていた。もちろん登山する気も満々で、キャリーケースの中にウキウキと登山グッズを山ほど仕込んでいた。しかしその願いも空しく、天気予報は変わらなかった。悲しきかな。

「羊蹄山なら午後から晴れそうだよ!」

そんな時、一筋の光明が差し込んだ。ずまは、前から登ってみたかった羊蹄山に希望があると言うのだ。確かに天気予報は晴れると言っている。私は思わず手を拍って喜んだ。よし、なら羊蹄山に行こう!私達は希望の糸を手繰るカンダタのように、「しめた。しめた。」と笑いながら車を走らせるのであった。

画像1

羊蹄山ってどこ?ここ?ニセコ近郊ね。なるほど理解。

羊蹄山(1,898m)は容姿端麗な成層火山で頂上に周囲約2kmの楕円上の火口があり、富士山に似た姿から蝦夷富士と呼ばれています。7月上旬から8月上旬には標高1,700m以上で100種類以上の高山植物が花を咲かせ、130種以上の野鳥が生息しています。(倶知安町観光HP様より)

今回のコースはこちら。真狩登山口→旧小屋跡ピストン(CT9時間半、12.6km)

画像2


さて、積丹を出発した私達は、曇天を背に、美しい海岸線をハイテンションでドライブしていた。

画像3

積丹ブルーが綺麗だ。海の色は、場所によって結構違うから面白い。

このまま晴れがニセコの空まで続いてくれ~!他の場所は雨が降ってもいいから!!羊蹄山だけは晴れていて!!!

自分ばかり雨から抜け出そうとする、私達の無慈悲な心が、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのだろうか。羊蹄山の麓に到着すると、羊蹄山は分厚い雲に覆われていた。

画像4

羊蹄山の山頂どこ??このへん??

画像5

これ、登ってもガスじゃない??

風も強くは吹いていない。本当に晴れるのかという気持ちを持ちつつも、とりあえず登ってみることにした。

画像6

毒ありますよ!!と言わんばかりのキノコさん。これタマゴタケだったら食べてみたいなぁ。天然キノコは見分けが難しいから、キノコ採取はそうそう手を出せないけれど。

画像7

視界が開けてきた。

画像8

さらに開けた。これは私達の勝利みたいだな!!!!美しい街並みを見て高笑いが止まらない。お天道様は私達に微笑んだのだ。

画像9

可憐なお花。名前は何だろう。

画像10

しかし、ここで暗転!!登れば登るほど、雲行きが怪しくなってきた。可愛い高山植物に癒されていた私達を待ち受けていたものは、真っ白なガスの世界だったのだ。天国から地獄に落とされた気分である。蜘蛛の糸が切れて、血の池地獄に落とされたカンダタも、このような気持ちだったのだろうか。

画像11

「おっかしいなぁ~。晴れるはずなんだけど。」

ずまも困惑している。私達は心を紛らわすために、お花をパシャパシャと撮りまくった。

ず「わァ~~かわいい!」
ぷ「ね~~~~!カワイイ!!」
ず「これヤマユリかな?綺麗ね~。」
ぷ「この薄紫のお花カワイイ~~。このお花で花冠作ったらいる?」
ず「可憐ねぇ~~。いらない。」

※山のものなので、もちろん摘んだりしていません。

お花畑には小さい虫がたくさん飛んでいる。その虫たちが、花の前でキャッキャとしている私達にもまとわりついてきたので、お花畑を後にした。

画像12

また、トコトコと歩く。今日は虚無かなぁと思っていたら、ずまこう言った。

「これは雲海です。この先は晴れています。山頂は晴れ。断言します!」

その言葉の通りか、先行するずまのさらに先に青空が見えてきた。ずまは嬉しそうに速度を上げて登っていく。綺麗だよ~!とずまが叫んでいる。お~本当に雲海だったのか。ずまは凄いなぁと思っていると、私と一緒にガスも付いてきて、私がお鉢を見る頃には、すっかり元の世界に戻っていた。

なぜ!!!!!!!

どうやら、蜘蛛の糸を切られたのは私だけだったようだ。

画像13

「いやいや。まだ分からないから!!」と言ってるずま。とりあえず、旧小屋跡まで行こうという話になり、またトコトコと歩き出す。

そんな私達の間を、風が吹き抜けた。それはとても強い風だった。風は分厚い雲を奪い、世界は一変した。

青空だ!!!!!!

画像14

ずまは気持ち良さそうに、青の世界に向かって駆けていく。さっきまでは寒いくらいだったのに、今はポカポカと暖かい。日の光の力は偉大だ。

画像15

ヤッタ!!

画像16

画像17

蜘蛛の糸を切られてしまったと思ったが、実はまだ切れていなかったらしい。虚無の道を歩き続けた先には、希望があったのだ。眼下には大雲海が広がっている。まるでここは極楽浄土のようではないか。

画像18

画像19

時間も時間で、私達以外誰もいない。静かで、穏やかな時間が流れた。旧小屋跡に座ってご飯を食べる。この景色を見ながら食べるなんて贅沢だ。

この雲海と夕陽、絶対に綺麗だよね。という話になり、陽が落ちるまで山頂でのんびりする事にした。ずまは、時間があるからお鉢の周りを見てくると走り出した。私はぼんやりと雲の流れを見ることにしよう。

ということで、雲の流れを時間の経過と共に載せる。

16時半

画像20

17時半

画像21

17時45分

画像22

17時57分

画像23

18時22分

画像24

18時33分

画像25

18時45分

画像26

この時間になると夕陽が草原を照らして、大地が輝く。この時間の草原の色が大好きだ。

画像27

19時

画像28

画像29

19時2分

画像30

19時18分。完全に陽が沈んだ後だ。夕陽が沈む瞬間の移ろいも美しいが、沈み切った後の姿が一番好き。この空の色は、私には描けない色だ。

画像31

あ~~~~~さいっっっっこうだ~~~~~~~~!!!!!!

忙しい日々では、こんなにも贅沢に時間を使うことが、なかなかできない。旅行先では、やっぱり普段できない時間の使い方をしていきたいと思った1日だった。


おまけ

飛行機に乗る前に珈琲といもようかんを摂取。うま~~!

画像32

羽田空港発。霧で着陸できないかもしれないとアナウンスあり。実際新千歳周辺は霧が立ち込めていた。しかし、パイロットの超絶テクニックで無事に着陸!!思わず心の中で拍手した。

画像33

みさきの駐車場にて待機。朝の6時に名前を書く板が店の前に置かれたので記載。2番目だった。その後にコンビニ休憩し、お店に再び戻る。

画像34

生うに!!!!とバフンウニ丼!私は甘海老のってる丼!!旬のウニ美味しすぎる!!!!!幸せだ~~~。

画像35

画像36

画像37

小樽に行き、ニシン御殿を見る。当時のニシン漁での栄華と衰退を知ることができた。

画像38

ルタオでケーキを。ルタオのフロマージュ大好き!!!

画像39

なにげに楽しみにしていた栗原蒲鉾店へ。どれも最高に美味しかった。地元にあったら通ってる。また食べたい!!!

画像40

ゴールデンカムイでも紹介していたお団子屋さん、小樽新倉屋 花園本店さんへ。もっちもちでこしあんがめちゃくちゃ美味しい!!!

画像41

積丹に戻り、泊まった民宿、お宿新生さんへ!ご飯が豪華すぎる!!美味しい!!!

画像42

画像43

画像44

画像45

画像46

2日目、神威岬へ。美しい岬だ。

画像47

苫小牧でみなと食堂さんへ。刺身うまー!!!

画像48

画像49

たまご館さんへ。この生どらやきが美味しかった。

画像50


画像51

画像52

画像53

そして白老牛バーガーを食べるためにウエムラ牧場さんへ。超美味しい。

画像54

画像55

最高に美味しい唐揚げがあると知って、からあげ屋さんへ。ここの若鳥の唐揚げが最高に美味しい。人生で1番美味しい唐揚げと言ってもいい。最高だ。お店のご近所さんがうらやましい。

画像56

画像57

そしてウポポイへ。

画像58

博物館の中は撮影可能。博物館大好きなので、最高の空間だった。賛否両論な施設だが、個人的には良かった。

画像59

これ、読めるかな?

画像60

苫小牧で入ったぷらっと食堂さんで朝食を。ハラスうま!!

画像61

画像62

帰りの飛行機から見えた方。こちらこそ、動かしてくれてありがとう。

画像63

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?