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My Village Life9初めて行った教習所!にもかかわらず、そこにいた誰もが既に私を知っていたお話

 田舎暮らし用語解説集9

何はともあれ、田舎暮らしに絶対必要なもの!それが運転免許である。何をおいても運転免許を用意しよう♪

と言いつつ、私は4輪車の免許を持っていなかった。

東京ではイキがって2輪車に乗っていた。特に都内なんぞは2輪車の方がその機動性を生かし渋滞する車の間を泳ぐように移動出来たし、4輪の必要性をつゆほども感じなかった(もっとも梅雨時だけは4輪車がうらやましかったけれど)。4輪車は堕落した大人の乗るものだと思っていた。とはいうものの、まあ色々あってYAMAHAのXT250は引越しの前に処分していたのだが。

にもかかわらず移住を強行。

なので、移住最初のミッションは教習所通いに決定!

友人がどこからか古いバイクを見つけてきてくれて、とりあえずの足はHONDAの誇る世界の名車スーパーカブとなった。

私は、黒歴史ファミリーの所有する事故物件(?)に住みながらスーパーカブで教習所に通いはじめた。

そうそう、Very Goodという相棒(犬)もいたから、スーパーカブの荷台にアフリカ産のやたら大きい籠をくくりつけ、その中にVery Goodを乗せて。

すると、初めて行った教習所にもかかわらず、そこにいた誰もが既に私を知っていた。

「お前けぇ、犬乗っけて走っているのは?」

「こないだ○×峠のカーブで思いっきりハングオンしてたじゃねーか。」(ハングオンは和製英語で、本当はハングオフ)

なぜ知っている?

私はあなた(教官)初対面なんですが?

まあ50ccのカブでハングオンも何もあったものではないが、カーブの続く峠道の走りを思いっきり楽しんでいたことだけは確かだった。

まさかギャラリーがいたなんて。

知らなんだ。

「あの犬はよく落ちねえなぁ?」

「上手に乗ってるじゃん!」

つまり、教官諸氏は、お仕事である路上教習によって道路滞在時間が異様に長い。

長いから遭遇の可能性もグッと高くなる。

そして、人口密度の低い田舎の公道では妙に目立ったらしいのだ。

三つ編み女子がスーパーカブに乗っていて、その後ろに犬が乗っているの図は。

せっかくだから分析してみよう。

1、女子・・・人類の半分は女性なので、これだけでは目立たない。髪を   三つ編みにしている子だって山ほどいると思う。

2、スーパーカブ・・・これもよくある50ccの原付バイク

3、・・・柴犬ミックスもごく普通の犬種

目立つ要素は何もないじゃん?

ところが「女子」+「スーパーカブ」+「犬」を組み合わせることで、

ビジュアル的に異邦人感が300%増量して爆裂しちゃうらしかった。

というわけで既に教習所界隈においては有名人になっていたという。

知らなんだ。

壁に耳あり障子に目あり、そして公道教官あり。

おかげで教習所での教習は実に楽しかった!

すごくモテた。

私ではなく犬が。

Very Goodは教習所のアイドル犬のように駐車場のスーパーカブの横で私を待っていたから。

今なら犬と走るスーパーカブ女子として地下アイドルデビューできたかも?

とまあ、自分の普通田舎の普通ではないのね?と日々学んだ田舎暮らし1年目。

夏にはめでたく免許をとり4輪車の人となった。堕落した大人になった感が一瞬脳裏をよぎったが深くは考えまい。2輪車では暮らせない土地なのだから、と風土のせいにしてこの件はさらっと流そう。

4輪車快適じゃん!

雨降ってもオッケーだし❤️

Very Goodもスバルレックスの助手席に乗れて心なしか嬉しそうだった。

Very Goodは言った。

ワンワンワオーン!!  ←めでたい!!



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