見出し画像

「中小企業診断士とMBA(経営管理修士)を目指して」その1(1次試験編)

はじめに

私が中小企業診断士を目指したきっかけは、長年、中小企業や個人事業主を相手に資金繰りや経営に関する相談などに向き合ってきた中で、自分にとってこの資格ほどvalue(価値)があるものは無いと感じ、キャリアの集大成として「何年かかってでもこの資格を取得する」という命題を自身に課した為である。  ※中小企業診断士とは

中小企業診断士国家試験とは

経済産業省管轄の国家資格であり、1次試験と2次試験から構成されている。1次試験(例年8月の土日2日間にわたり実施)はマークシート、2次試験(例年11月に実施)は全て論述形式となっている。2次試験に進むには先ず1次試験に合格する必要があり、2次試験が受験可能な期間は1次試験合格年度とその翌年度の2回のみとなっている。1次試験の科目数は7科目。科目合格制度はあるもののその有効期限は3年であり、その3年の間に1次試験に合格しなければ科目合格が消滅し(取消され)、再受験しなければならないと言う謂わばゾンビ形式の試験である。また、2次試験は具体的な中小企業の事例問題(合計4事例)を読み解き、診断や助言を論述形式で解答する試験である。

いざ挑戦開始

平成26年の9月から勉強を開始。週末のTAC通いと日々の早朝勉強が始まった。トータル7年間、平日毎日午前4時30分に起床し朝食前の6時まで勉強するスタイルを貫いた。1次試験7科目と言う膨大な勉強範囲を網羅するには、コマ切れ時間+集中的に勉強できるまとまった時間を確保する事が必要であり、勉強する(=机に向かう)こと自体を習慣化することはとても大切なことであった。幸い、私は朝にはめっぽう強い(夜は逆!)ので苦痛でもなんでもなく、この早朝勉強を長年にわたり貫く事ができた。

振り返ると、私は科目合格が3年毎に消滅→再受験というゾンビ形式にまんまとやられた輩であった。結局、平成27年度試験を皮切りに令和3年度試験に至る計7回目の試験でようやく1次試験突破となったわけである。

画像1

さらに診断士試験は続く。今度は2次試験に向けての勉強開始である。2次試験は中小企業に対する診断・助言事例4事例を各事例について80分、計320分にわたり、論述形式で答える形式だなのだが、これがまた難しいし疲れる。企業の置かれた状況を文章から読み解き、その企業の課題や強み弱みなど適切に抜き出し解決方法を記載すると言った実践的な問題が続く。

画像2

この2次試験は上位20%に入れば合格と言われている。私は試験対策のため、TACに2ヶ月ほど通ったが、結局モノに出来ないまま2021年11月実施の2次試験の日を迎えた。関西地区の受験会場であった大阪経済大学には、1次試験を乗り越えた強者達が数多く集まっており、皆色々な思いや背景を抱えながら今日という日を迎えているのだろうな・・・と、なんとなく郷愁に似た感覚を覚えた。私自身も最後まで諦めず朝から夕方まで体力、気力を使い切り会場を後にしたが事例Ⅳの投資計算はほぼ白紙の状態で提出する次第であった。とりあえず疲れた。なお、合格発表は令和4年1月14日(金)である。

画像3

中小企業診断士とMBA(経営管理修士)を目指して(その1) おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?