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特別なあなた、特別でありたいと思うことについて

ぼくはあなたのことが大好きだ。
この世の中でなによりも大切で、かけがえのない存在だ。
と、手垢のついた表現をいくつならべてみたところで、あなたに対して抱く気持ちをうまく言い表せる気がしない。

でも、あなたが外の社会に出たら、ぼくのように言ってくれない人の方が多い。というかほとんどの人があなたに対してそんなふうには思わないだろう。
あなたのことが嫌いだとかそういうことじゃなくて、ぼくがあなたに抱いているような感情は特別なもので、人はそんな感情を誰に対しても抱けるわけじゃないと思うから。
ぼくだって、あなたへの思いと同じくらいのものを、たとえば職場の人や自分の親にだって持っているわけじゃないから。
だからきっとあなたが社会に出ると、ぼくといるときよりぞんざいに扱われることが多くなると思う。

まあ、実際は「そこまで思われなくても、せめて丁重に扱ってもらえれば」と思うのがふつうかもね。ぼくもそうだし。
人からの評価って、気にしないのがいちばんなんだけど、実際はかなり気になるよね。

けれど人からの評価ばかり気にしていると、自分のやりたいことができなかったりする。
まわりが求めていることに敏感で、それをしないと不安になってしまうあなたなら、特にそうなってしまうだろう。
それじゃあ、そんなぼくたちはどうやって生きていけばいいんだろう?

ぼくは特別でありたいし、人から認められたい。
あなたもそう思っているとしたら、と思ったら、ぼくを反面教師にしてもらうしかない。
だから反省文を書きます。

どれだけ「そんなことはありえない」と頭に言い聞かせても、やっぱり特別に思われたいと強く願ってしまうぼく。
こんな能力がある、こんなことができる、って自慢したい。それらを評価されたい。
自分はそのへんの人とは違うんだ、特別なんだ、と無意識に思いたがっているんだろう。
と、書いてきて嫌気がさしてきた。
ぼくはなんでこんなにあきらめが悪いんだろう。
ぼくなんか、何者でもないのに。

うん、やっぱり自分の正当性を主張しすぎるのはよくない。
思ったんだけど、自分に自信が持てるようになるといいのかもね。
たくさん成功体験をすることで、人から褒め言葉をいただかなくても、自分で自分を褒められる状態になるといいのかも。

だからいまのうちに、ぼくはあなたのことをたくさん褒めていこう。
ぼくのあなたへの評価、というか思いが、あなたのなかに埋め込まれるように。
そしてあなたは大きくなるにつれて、自分で自分を毎秒褒められるようになってください。
ただし、たまには自分の在りようを省みてください。
そうすることでより成長できると思うから。成長できたと思えれば、また自分のことを褒めてあげたくなると思うから。

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