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落ち着いてすごすこと、ぼく自身の話

あなたはどこかふわふわしていてなにかをしていないと落ち着かないようで、アニメを見るかゲームをするか、タブレットで勉強するかしている。
そうじゃなければ、大人に「あそんでよぉ」と言い寄って、一緒にトランプをしたりしようとする。

そうしてずっとなにかをしながら動いていて、じっとすごせていることは少ない。
たまに絵本や漫画を読む気になったときは、比較的動かないですごせているけど、アニメとかゲームのときなんかは特にずっともじもじと動いている。
トイレに行きたいときみたいに。

そんなときついついぼくは「落ち着きなさい」とか言っちゃうんだけど、言われるだけでそんなことができるなら苦労しないよね。

たぶんあなたの頭はとても元気だから、ついつい動きまわりたくなっちゃうんだろうね。それでいろんなことに興味が向いたり、なにかをしながらでも身体が動いたりしてしまうのかもね。
よく言えば、情報処理がたくさんできるってことか。

そういえばぼくも若かりし頃はサッカーゲームをしながら音楽を聴いて歌をうたいつつ、試合が途切れた瞬間(スローインになるときとか)にテレビに切り替えてザッピングしてからゲームに戻ったりしていた。
つまり、3つのことを同時進行で取り組むことで、落ち着いて座っていることができていたんだ。
とくになにも考えたくないような日には、そうやってたくさんの情報のなかに身を置きたくなっていた気がする。

そんなやつがあなたに「落ち着きなさい」と言ってる。おいおい。
まあたぶん、自然に落ち着いてくるから焦らなくてもいいと思うよ。

ただし覚えておいて欲しいのは、落ち着かないことで人を傷つけることがあるってこと。
言わなくてもいいことを言ってしまったり、やらなくてもいいことをやってしまうことで人を傷つけることがある。

ぼくも10代前半に傷つけた人たちに対して、いまでも申し訳ないと思っている。
あのときの自分といまの自分が同じ人物だなんて到底思えない。

だから、あなたが落ち着かないことで人を傷つけることがあるのだということを、まず覚えておいてほしい。

だけど人を傷つけないでおこうと思っても、ぼくがなにもしていない気でいても、ふと横を見ると傷ついている人がいる。
ぼくが呼吸をするだけで、人の居場所を奪っているようなこともある。

結局、人を傷つけないことなんて難しいんだろうね。
けどだからこそ、ふだんは心や頭を落ち着けてなるべく人を傷つけないようにすることで、ぼくから生まれる被害を最小限に抑えたいと思っています。

落ち着かなくても、あなたのように元気で明るくいることはとてもいいことだから、必ずしもぼくのように生きなくてもいい。
ただ、まわりの人たちを、あなた自身を、大切にして生きていってください。

ん?今日はどっちかっていうと、ぼくが気をつけなきゃいけない話になったみたいだ。

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