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2022年、走りの目標をどこに置くか? -run.02-

 昨年の目標であった「マスターズ陸上競技会への参戦」は達成することができた。44歳の私が本格的な競技会に参加するのは、大学4年以来、実に22年振りのことだった。私にとっては、ただ参加したという結果だけではなく、そこに至るまでのプロセス、つまりトレーニングの継続(習慣化)による自己肯定感へと繋げることができたことが大きいと感じている。そして、今年はこの習慣化を更に継続しつつ、少しだけ背伸びした具体的な目標を掲げてみたい。日々のトレーニングを行っていく上での意欲を保ち続けるためにも・・・

1.2021年の結果から感じたこと

 昨年の結果(記録)は以下になる。コロナの影響もあって、参加できたのは、唯一、県主催の大会のみであった。

  60m走:  7秒75(+3.2m) *追い風参考記録
100m走:12秒33(+3.9m) *追い風参考記録

  追い風参考記録とはなってしまったが、神風の影響もあり、当初想定していたよりも好記録であった。60m走では7秒台が出るとは思っていなかったし、100m走に至っては、「12秒台が出ればいいな」くらいの感じだった。また、レース展開に関しては、特に100m走において70~80m付近で如実にエネルギー切れを感じてしまった。その上で、後半の走りをどう組み立てていけるか?が今年のトレーニングテーマの1つになっている。

2.今年の目標

 では、今年は何をターゲットにしていくか?ということになるが、それは、『第43回 全日本マスターズ選手権大会 in 福井』への参加である。今年の9月23日~25日に開催が予定されている。

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 昨年の県主催の大会から、今年は日本マスターズというランクアップした大会への参加に照準を絞っている。参加標準記録も存在しないため、当日、走れる健康状態にさえあればいい。そして、具体的な目標記録としては、以下を設定した。

  60m走:  7秒49  *Ranking Top10を目標
100m走:11秒99  *Ranking Top10を目標

 設定記録は、例年の大会を見て、Top10に入れるかどうかのライン。昨年の自分の記録からすれば少し背伸びした記録かもしれないが、日々のトレーニング意欲を駆り立てるくらいの設定記録でもある(しかし、全国には足の速いおじさん達が大勢いることを知らされる機会にもなった)

 私は今年45歳を迎える。参加クラスは、昨年のM40(40歳~44歳)から、今年M45(45歳~49歳)へと変更となり、このクラスの中では最も若年層となる。なんとなくだが、最も若いというだけで、ヤル気もチャンスも出てくるような気がしていて、意欲も湧いてくる。マスターズ陸上の良い点は、5年経過すれば、そのクラスの若年層になれるという点も魅力のひとつだと感じている。

3.意思(will)と意欲(motivation)の違い

 今回、目標の達成を考える上で、意思と意欲という言葉について考えさせられた。目標達成するには、「意志力が大事なんだ!」、「意欲を維持し続けることが重要なんだ!」といったことをよく耳にしてきたが、私自身、この言葉の意味をよくよく理解もせず、同じものとして捉えていた。実際、英語表現でも異なるように、この意思と意欲の違いについて考えてみた。

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◆コントロール下にあるかどうか?

 意志薄弱などと言われるように、意思力は生まれつきのもの、これまでの習慣によって形成されたものであって、自分のコントロール下にはないような感じがする。その反面、意欲はどうだろうか?意思と違い、自分のコントロール下にあるように感じている。つまり、自分の気分次第で、意欲を高めたり、低下させたりすることが可能なものに感じる。

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◆意志力ではなく、意欲を高めるためにどうするか?
 そもそも意志力に汎用性などない。どんなに優れた才能の持ち主でも、特定の分野への意欲があっただけで、汎用的な意志力を備えた人など存在しないと考えた方がよい。つまり、意志力は環境と状況によって変わるのだ。だからこそ、意志力ではなく、意欲を高める方法を考えていくべきなのだ!
 意欲を持続させるためには、本人による内発的意欲(動機付け)は絶対不可欠である。しかし人間はそんなに強くない。だからこそ、外発的意欲(動機付け)も必要になってくる。そのひとつが、切磋琢磨しあえる仲間の存在だ。それは、本気で同じ目標に向かっている仲間がいる環境に身を置くことに他ならない。意志力は擦り減るが、環境は擦り減らないからだ!

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◆意志力が高いと思える人とは?

 意志力が高いと思える人は、一見、どの分野においても意志力がありそうに感じる。しかし実際にはそうではなく、特定の領域における意欲を持ち続けられる人のことだ。その上で、常に目的(ゴール)を意識し習慣化できる人のことを指す。この習慣化と意欲は密接に関わり合っている。意欲を維持し続け、日々の厳しいトレーニングを習慣化していくために、Comfort Zoneを少しだけ超えたものを日々課していく。それは決して楽しいものではない。楽しいものではないからこそ、習慣化していくための工夫が必要になってくる。

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◆習慣化の秘訣とは?

 限界的トレーニングの習慣化(意欲の維持)のためのヒントは、「続けられる理由を増やし、習慣化できない理由を排除していくことだ!」。例えば、私の性格上、続けていくための秘訣としては、『成果の数値化』だったりする。具体的には、走りの記録を残す、継続日数をカレンダーにチェックしていくといったことになる。そして、習慣化できない理由を排除する方法としては、『朝起きたら、必ずこれを1時間だけ実施する』といった具合に、無意識的に行動を起こすようにあらかじめ時間配分を決めておくことだったりする。

4.最後に

 走ることに限らず、仕事上でもプライベート上での趣味などにおいても、この意思と意欲の違いを認識した上で、意欲を高めることにフォーカスしていく。意志力が欠如している今の自分が継続(習慣化)できていることは、走るという特定の領域におけるトレーニングである。この特定領域において、日々、Comfort Zoneを少しだけ超えることを意識し、それを習慣化していくためにも、「続けられる理由を増やし、習慣化できない理由を排除していく」。続けていくために、走りの感覚の数値化や継続日数の見える化(嫌でも見える化)、さらには、走りに割り当てる時間を決めておくことで、習慣化できない理由を排除していく。

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