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「いいね!」などのリアクション・マーク、どんな風に使ってますか?

ソーシャル・メディアの”リアクション・マーク”ってあるじゃないですか。そう、facebook の「いいね!」がその代表的なやつ。

「いいね!」は実は facebook が始めたんじゃなくて、VIMEO が先にやっていたのを真似したという説もあるみたいですが、真相はどうなのか知りません。

ただ、僕はこれを facebook で初めて知り、なんか、とても良い機能だなと感心した覚えがあります。その後、twitter もこれを真似して、でも丸ごとパクるのも気が引けたのか、「!」のない「いいね」ボタンをつけましたよね。

しかし、X(旧twitter)では今日から(?)これが部分的に非公開化されて、自分が押した「いいね!」については確認できるし、自分の投稿についた「いいね!」も通知に表示されるけれど、他人の投稿に「いいね!」したのが誰かは分からなくなったとのこと。

随分と急な話です。「プライバシー保護のため」なんだそうですが、これ、どうなんでしょうね? 僕は、うーん、そこ(誰が何を「いいね」してるのか)はあんまり気にしたことはないですね。

そこを規制するならいっそのこと「いいね」の数を本人以外には完全非公表にしたほうがいいような気もします。そうすれば、「いいね」獲得競争に過度に嵌ってしまった人をもう少し平静な状態に引き戻したり、所謂インプレ・ゾンビを取り締まったりできるんじゃないでしょうか。

ところで、あなたは「いいね!」をわりとする人ですか? それともあまりしない? されると嬉しい? そうでもない?

僕の学生時代の同級生で、facebook上で見たものの(多分)全てに「いいね!」する奴がいます。あれ、嬉しくないんですよね。

僕がここで書いていることに、お前、まるで興味なんかないよね?
と言うか、ここに書いてあることの半分も理解できてないんじゃないの?

と返したくなります(もちろん返しはしませんが)。

彼にしてみたら、多分「読んだよ」という軽い意味で、あるいは僕に対する好意の表明として「いいね!」しているのかもしれません。

はい、そういう風に「いいね!」を運用している人がいることは知っていますが、しかし、これはあくまで「いいね!」であって、「見たよ」でも「俺はお前の友だちだぜ」でもないのです。僕はほんとに「いいね!」と思った時しか「いいね!」はしません。

インスタも含めて、安易な「いいね返し」は決してやりません。

さて、「いいね!」が英語の Like の日本語訳であることは多くの人が知っていると思います。これは名訳だったなと思います。

「好き」じゃちょっとだけ過剰な感じがしますし(ま、note では「スキ」を採用してますけどね)、「記事内容が好き(気に入った)」というよりも、「それを書いているあなたが好き」という意味にも取られかねません。

そういう意味で「いいね!」って適度に軽くて、ほんとにいいね!と思うのです。

「好き」で思い浮かぶ英単語はむしろ favorite で、これは昔からよく使われていたし、皆さんご記憶かどうか分かりませんが、twitter はまさに favorite(お気に入り)ボタンを like(いいね)ボタンに作り変えたんでしたよね。

ところで、facebook には他のリアクション・マークもあります。途中で種類が増えて、今では下記の7つです。

  • いいね! Like

  • 超いいね! Love

  • 大切だね Care

  • うけるね haha

  • すごいね Wow

  • かなしいね Sad

  • ひどいね Angry

で、英語では Like より「好き」なのが Love だから、「いいね!」よりいいのが「超いいね!」となって、間投詞の haha や Wow については意を汲んで「うけるね」「すごいね」と訳しています。

この辺は巧い、と言うか順当な訳だと思いますし、Sad は、ま、文字通り「かなしいね」で良いかと思うのですが、あとの2つの訳にはちょっと問題アリかなと思うのです。

「大切だね」って何?って思いませんでした? これ care なんですよね。訳しにくい、と言うか、訳し方がたくさんある単語です。

すぐに思いつくのは Take care! という表現です。「気をつけて」とか「お大事に」とか。だから僕は「病気になった」とか「怪我をした」とか書いている人の記事に「大切だね」を押すのですが、しかし、そういう場面で「大切だね」という日本語には違和感があります。

「大切だね」と言うよりはむしろ「(あなたのことを)気にかけているよ」、「(あなたが書いていることに)僕も同じように関心があるよ」みたいな感じなんですよね。I care about you. とか I care for it. みたいな感じ。だから、相手の病気や怪我を気遣うところだけじゃなくて、「まさにその通りだね」「それってとても大事なことだよね」みたいに共感を表したい場面でも僕はこのボタンを押します。

いずれにしても、この care を短い日本語にするのは至難の業ですね。まあ、見たところ、僕と同じような使い方をしている人も結構いると思うのですが、あなたはどんな使い方をしていますか?

それから、問題は「ひどいね」なんですよね。この訳はほんとに「ひどいね」と思います。

これは angry だから、怒っていることを表すボタンです。

ま、「ひどいね」と訳したくなる気持ちも分かります。

「こんなひどい目に遭った」と書いている人に、「それは確かにひどいね。僕もそれを聞いて腹が立ったよ」、「こんなひどい記事を書いている奴がいるよ」と引用投稿した人に、「確かにその記事はひどいね。読んでいてムカムカしてきた」みたいな感じなので、「ひどい」がピッタリ来るように思えるのも無理はありません。

ただ、Angry という英単語が書いてあったら I’m angry の意味だとすんなり解釈されると思うんですが、日本語の「ひどいね」だと「確かにひどい話だね」なのか、「お前が書いていることは的外れもいいとこで、ほんとにひどい文章だね」なのか、その両方に解釈できると思いません?

これは良くないんじゃないでしょうか?

でも、僕の場合は、相手の記事に共感したのではなく、本当にひどい文章だと強い反感を覚えたときも、実はこの「ひどいね」を押しています(笑) いや、ごく稀にですけどね。

だって、書いてあることが「いいね!」と思ったら「いいね!」をクリックし、書いてあることが「ひどいね」と思ったら「ひどいね」をクリックするって、極めて真っ当だと思いません?(笑)

僕としては「お前の書いていることには全く共感できない」というつもりなんですが、多分、「ひどいね」ボタンを押された人は自分が紹介したひどい事例に共感してくれたんだと思っているのではないでしょうか。

ま、それも平和で良いのかな(笑)

僕の「ひどいね」はこのひどい和訳を逆手ぎゃくてに取った使い方なんですが、この使い方はひどいですかね?(笑)

皆さんはどんな使い方をしていますか?

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