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【週1エッセイ】 あたたかさ

忙しなく過ぎていく毎日。
世の中の大きな流れから外れて、一旦立ち止まるために休学したはずなのに、気づけばカレンダーは埋まっていた。
休学して最初の学びは、あらかじめカレンダーに「休み」という日をとっておかないと次々に予定を入れてしまって、何もしない日がないという状態に陥ること。頑張ることも大事だけど、休むことも大事だよね。


今週末は地元に帰省した。
いまは地元に古本屋を作りたくて色々動いている。まぁそんなうまくいくことばかりではないのだけれど、自分のやりたいことを実現させるのはそんな簡単じゃないよね。スルスルとうまいこと進んでも面白くないよねと自分に言い聞かせながら過ごしている。

ビジョンなどがある程度定まっている、やりたい気持ちが強いからこそ、独りよがりになってはいけない。一緒に取り組んでくれる人、場所を提供してくれる人、諸々の関係者を自分の勢いで置いてけぼりにしてしまっては意味がない。普段は受動的なタイプだからこそ、能動的に動くときに変に空回りしないようにしたいな。

そんなこんなで気持ち的にいい状態ではないのだけれど、しっかりと余裕を持って身の回りの「あたたかさ」に気づけているのは自分なりの変化かなとも思う。

知らぬ間に車のガソリンを満タンにしてくれている父親、何か持っていくものないのと聞いてくれる母親、たくさん食べなさいと寿司屋に連れて行ってくれる祖母、きれいな桃の花を見ながらお茶を出してくれるもう1人の祖母、幼い頃よく遊んだ公園、野球に専念していた中学校/高校のグラウンド、自分の部屋の窓から見える大きな川。

人、風景、植物、記憶。全てが自分を包み込んでくれる。
それにいかに気づくことができるか。

もしかしたら上に書いた色々は「甘やかし」なのかもしれない。
ただそれを「エール」に読み替えて、また明日から頑張ろう。


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