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ストレスは万病のもと!?

薬膳講師をはじめて4年。コロナが身近になって1年。
ストレス溜まりますよね。
中医学ではストレスが全然ないのもダメなのですが、
ありすぎるとカラダに悪影響がでてくると考えられてます。

外からのストレスも多いのですが、
自分でストレスを製造していることがあります。


20代の頃、仕事で体調をくずし、
160センチ、30キロ台に。
発端はストレス。
グラフィックデザイナーとして働き出して
3年経ったころに胃潰瘍に。


もともとデザインの勉強はしたことがなく、
パソコンの使い方だけ覚えて、
運良く面接に受かり憧れのグラフィックデザイナーに。

もっともっと頑張らないと、
と自分を勝手に追い詰めていったわけです。

自分にどんどんストレスをかけ、胃が壊れました。

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中医学でいうと、肝と脾の相剋関係
めくらめっぽうストレスに弱い「肝」という臓器。
弱ると「脾」に八つ当たりするわけです。
「脾」はだいたい胃腸のような働きをしています。
3年間、自分の出来なさ加減を責め続けることで
「肝」と「脾」をいじめ続けたことになります。

五臓 pdfのコピー

結婚を機に仕事をやめますが、
体重はみるみる落ちていく。
食べる楽しみはなくなり、
痩せないために食べる。
常に食の正解を意識していました。

そんな私をみかねて、
母が私を、漢方医にみせることに。
ガリガリに痩せた私はスーパー神経質。

「何をどう食べていいのかわかりません。
いっそのこと食べずにサプリで済ませたいです」
思わず先生に本音がポロリ。

「人間てのは、食べないとだめだよ。
ちゃんと食べ物を食べることが生きてることになるんだよ」

やむを得ない事情で食べることが出来ない場合はもちろん別ですが、
その時の私は食べられるカラダ。
目がさめた気分になりました。

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自分で作り出す「自分を責める」
というストレスという穴は、
いくつになっても油断するとすぐにできてしまうように思います。

「もっといろいろ出来るのでは」
「もっと頑張らないと」と自分を責める。
人と比べたり。
自分で勝手にストレスを作って、どんどん追い詰めていく。

たかがストレス。されどストレス。
放置しておくと大変なことになります。

ストレスに弱い「肝」という臓器は
自律神経にも深く関係しているので、
弱らせると、本当にやっかいなのです。

自立神経には「交感神経」と
「副交感神経」があります。
車で例えると、
アクセルを踏んでる状態が「交感神経」。
ブレーキが「副交感神経」。
自分にストレスをかけすぎると
ずっと「交感神経」が優位になり、
ゆるむことができなくなってしまいます。

自立神経は脳と各臓器をつなぐライフライン。
消化器や胃とも繋がっています。
結果、お腹がすかなかったり、
頭痛、息切れ、めまい、便秘、冷え、
だるさ、手足のしびれなど
あらゆる不調がでてくる。
イライラ、不眠、不安、情緒不安定といった
メンタルな不調も出てきます。

自立神経が乱れると血管が収縮して
血液が流れにくくなりドロドロに。


まさに「肝」が担当する
「気を流す」という働きが滞ったときに出る症状。
ストレスはあらゆる不調を引き出すきっかけであり、
放置すると大変な病気になる可能性もあります。

この自律神経の乱れは、
女性は40代以降、
男性は30代以降に出やすくなるそうです。
「肝」のケアがとっても大事になります。
食事を気をつけることも大事ですが、
自分なりのストレス解消方法を
見つけることも必要です。
音楽を聴いたり、散歩したり、
カラダを動かしたり、笑うことも。

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この「肝」は春に活躍するので、
春に弱るとされています。
なので春の季節の薬膳では、
春はとくにこの「肝」にスポットライトをあてて、
食の面からもケアしていきます。
食ももちろん大事ですが、
生活そのもを見直す必要があることも。


ストレスは現代に生きる限り
無視できない大きな問題だと思ってます。
私もまだまだ未熟なので
ストレスをガンガン製造してしまうことも。


長い人生、頑張ることはもちろん大事。
しかし、頑張り続けることは
カラダに大きな負担になります。
ここぞ!という時に
頑張れなくなってしまうことだってあります。

カラダを壊してはじめて
見えてくることもありますが、
壊さないにこしたことはありません。
壊す前に自分で調節できるようになることが
何より大事です、



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