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6月からの電気代値上がりに!薬膳でできる節電対策

2023年6月1日から、東京電力をはじめとする電力大手7社が家庭向け電気料金を値上げすると発表しました。

これから約4か月から4か月半エアコンをフルに稼働させる時期からの値上げは家計に影響しますね。

年間の電気代のうち、上位は冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンの順番です。


これが夏になると、冷蔵庫をエアコンが追い抜いて1位になります。
(経済産業省・夏季の省エネ節電メニュー 令和4年6月)


北海道以外の日本の夏で、毎日エアコン無しで過ごすことはほぼ無理ですから、そうなるのもしかたがありません。


そこで、エアコンは使いつつ設定温度を高めにしても過ごしやすい状態にして行く方法を中医学と薬膳の視点から解説します。

外から帰ったら体の熱を冷まし汗で失った潤いを補充できるものを選ぶ


日を浴びると体に熱がこもるため、それを冷却するために汗をかきます。
本来、氷入りの水やドリンクなどの冷たいものでなくても良いのですが、私達はどうしても暑いと冷たいものを選んでしまいます。

冷たいものは消化器系を弱らせるため、できるだけ常温以上のものがおすすめです。

けれども、暑くて火照った体には温かいものは抵抗があるかもしれません。

そこで選んで欲しいのは、水分をたっぷり含んだ夏野菜やフルーツです。

特におすすめなのは、トマトやきゅうりをはじめとするウリ科の野菜やフルーツ。

トマトもきゅうりなどの夏野菜も体を冷やす性質なので、食べると体にこもった熱を下げることができるからです。

きゅうりは約95%が水分です。必要な水分は補い不要な水分は排泄させる効能があるため浮腫みを気にして水分摂取を控えてしまいがちな人にもおすすめです。

※暑くなり汗をかくようになると浮腫みも解消されることがあります。

特にトマトやスイカには、色素成分リコピンが豊富で抗酸化作用があり、生活習慣病や感染症予防などにも効果的です。


トマト、すいか、きゅうりともにカリウムなどのミネラルも豊富なので浮腫み対策だけでなく高血圧予防も期待できます。

トマト、きゅうり、すいか、メロンなどは常温でも体にこもった熱を冷まし、失った潤いをすばやく補充できる食材なので、暑い日には積極的に食べましょう。

部活や体育をするお子さん、屋外での仕事などの場合は、手軽に食べられるようきゅうりを一口サイズに切ったものを塩もみにしたり、切らずにそのまま食べられるプチトマトが便利です。


プチトマトは一般のトマトに比べ、β-カロテン(抗酸化作用が豊富)含有量は2倍と言われています。

ちなみに薬膳では、トマトには胃の状態を健康に保つ効能があるとされています。

「夏の食べる胃薬」と覚えるとよいですね。


むやみに激辛料理を食べない

カレーをはじめとした、スパイスの効いた料理は、食欲のない時に食べやすいものです。

ですが、激辛の中身は唐辛子やコショウ、にんにくなどの強く体を温める性質の食材です。

辛い料理を食べると汗が出るのは、熱をどんどん加えているから体温が上がっているためです。体は熱を下げるために汗をかくのです。

汗をかいた直後は涼しくなるはずですが、なかなか汗が止まらないとその後疲れた感じがするかもしれません。

汗と一緒に体の構成要素である「気」が出て行ってしまうから。

中医学では、汗のかきすぎは「気」を浪費すると考えます。

1日中冷房の効いた部屋で過ごした場合などは温める性質の食材も必要ですが、激辛を常に食べ続けると常に体に熱を加えているのと同じこと。

そして滝のような汗をかいて疲れるもとです。

にんにく(特に生)、唐辛子、コショウ、花椒、シナモンなどはほどほどに。

激辛連続、常に激辛は暑さを自分で作ていると思いましょう。


お腹が冷えていると外側が体表が熱くなる


冷たい飲み物をよく飲んでいる人は内臓が冷えています。

内側が冷えると熱は外側に出て来ます。

体表が熱く感じて、暑いからまた冷たいものを飲んだり食べたり。

体の内側は冷えていて体表は暑いという熱の分布。

大人の男性とお子さんに多く見られます。

冷たいものを摂れば摂るほど、外側が熱くなるので、さらにもっと冷たいものを摂るというスパイラルになります。

お腹が冷えると、消化器系の働きが悪くなり消化吸収排泄機能が弱ることで本格的な夏になって、夏バテ、下痢、便秘、夏太りなどになる可能性があります。

冷やす性質のお茶は、緑茶、麦茶、はと麦茶、菊花茶、ハイビスカスティー、ミントティー等などです。


キンキンに冷やさなくても体の熱を冷ますので、できれば常温程度で飲むといいですね。


お子さんには、アイスやジュースの前にきゅうりやトマトを!
その後でアイスを食べても良いよと言ったら、一旦クールダウンできるのですぐに連続では食べたがらなくなりました。
(わが家の娘で実験済み)

まとめ

少しでもエアコンの稼働時間を短くするとか、設定温度を高めにしても暑く感じないためには、氷入りの水やドリンクなどの「温度」で冷やすのではなく、食材の性質を使います。


常温でも冷やす性質の食材ですね。

特に、夏野菜のトマトやきゅうり、すいかやメロンなどウリ科のフルーツ等。

激辛料理で、むやみに体に熱を加えないことも大事です。

冷たいもので体を冷やそうとすると結果的には常に熱い体になりこの先の真夏の体調不良にもつながりかねません。

これから始まるエアコン生活を前に、食べ物でできる節電の工夫も取り入れてみてくださいね。


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