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ごまを大きく分けると、白ごまと黒ごまの二種類になるかと思います。

白和えや胡麻和えなどの時に料理の彩よく、素材そのものの色を汚さないのは白ごま。黒ごまはパラパラお赤飯に振りかけたり、大学芋に振りかけて飾りとして使うことが多いのではないでしょうか?

白ごまと黒ごまには、色の違いだけでなく特徴があります。

それぞれの特徴を活かして使う方法を薬膳の視点からお伝えします。

白ごまと黒ごまの違い

薬膳では色と五臓の関係も重要視されます。

白は肺と関連があり、呼吸器や皮膚の状態にかかわる肺を潤わせ正常に保つ食材の色は白になります。

なので、ごまで言うと白ごまは乾燥に弱い肺を潤わせ、同時にお肌の潤いアップや肺と表裏の関係にある大腸を潤わせる働きがあります。

一方、黒は水巡りや成長発育老化、生殖と関わる腎と関連します。

腎を補強する食材は黒い食材となるため、黒い食材=エイジングケア食材となるのです。

体の状態別白ごまと黒ごまの使い分け

では、実際にどんな状況の時にどちらのごまを使うと良いの?

■肌が乾燥している時
■カラ咳が出る時
■声が枯れている時
■便秘の時

こんな状況の時は、五臓の肺が乾燥している時です。
こんな時は潤わせるのが得意な白ごまを選びます。

実際、白ごまの栄養成分を見ると、黒ごまに比べて脂質が多いのです。
この脂質が潤わせると考えると分かりやすいと思います。

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では、黒ごまを選ぶのはどんな目的で?

■黒髪を目指す
■足腰の衰え予防
■耳鳴り
■不眠の時

黒ごまはこのように老化に伴う状況の予防になると考えます。
老化が気になるという場合は、腎がそれだけ衰えたということなんですね。
腎を補強する黒ごまには、抗酸化力の高いアントシアニンが豊富で、白ごまと比較するとカルシウムも多いのです。

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黒ごまは色が黒いため、素材の色味を活かしたい時は使いにくいですが
黒ごまペーストをはちみつと混ぜてパンに塗ったり、お浸し、豆腐、納豆などを食べる時には必ず振って食べる!と意識すると一日に大さじ1杯程度は摂ることができます。

ごまを効率よく吸収する方法

薬膳の視点から白ごまと黒ごまの使い分けが分かったところで、効率よく吸収するためには、どのように食べたら良いのでしょうか?

ごまは生ではなく、炒った状態で食べるのが基本です。
風味や香りも良くなります。

このまま振りかけて食べると消化吸収されにくく、そのまま排泄されてしまうので、細かく擦るか口当たりよく胃にも優しくなります。

擦ると吸収率が90%以上に上がると言われています。

または、ごまペーストを使ってお鍋もつけダレにするとか、ジャムのようにパンに塗って食べる方法もあります。

手作りごま豆腐は濃厚で美味しいです。機会があれば作ってみて下さい。

白ごま 黒ごまの使い分けまとめ

薬膳では、五臓が色と関連しているため目的に合わせてごまを使い分けますが、白ごまは潤わせるのが得意なため乾燥している場合は白ごまを選ぶと
乾燥が原因の症状を緩和したり予防することができます。

黒ごまはエイジングと関連の深い腎の補強が得意です。
そのため、老化が原因の体の変化を遅らせたり予防のためには黒ごまを選びます。

ごまの消化吸収を高めるためには、いりごまを擦ったすりごまを使って胃腸にやさしく風味よく食べることができます。

市販のすりごまより、すり鉢で擦った方が風味が格段に良いですが、できない場合は卓上のごますり器で擦ってくださいね。

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