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12月も下旬になると空気がかなり乾燥して来ます。

空気が乾燥していると、洗濯ものが良く乾くように体の水分は乾きがちですね。お肌や喉もカラカラになってしまいます。

喉粘膜が乾燥すると、ウイルスが付きやすくなってしまうため風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症にも罹りやすくなるので放っておくわけにはいきません。

喉にちょっと違和感を感じたら、うがいなどで殺菌抗菌したり、炎症を抑えることも大切ですが、とにかく潤わせることを意識します。

この時期ならではの手に入りやすい食材が喉を潤わせる

年がら年中手に入る安い訳ではないですが、11月から3月頃までスーパーに並ぶ食材が喉の乾燥や空咳を予防・緩和させます。

それはゆり根。
ゆり根は、白合(びゃくごう)という漢方生薬でもあります。

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乾燥から呼吸器の粘膜を守ってくれるため、ちょうどお正月の頃に出て来るこの時期に喉が乾燥したらゆり根を食べることをお勧めします。

ゆり根の性質と特徴

ゆり根は、その名の通りオニユリなどの球根で、ほくほくした食感とやさしい甘味が特徴です。

芋類と似た食感と味なのでじゃがいもとの相性も良く一緒にマッシュしてコロッケにしたりポテトサラダにも使えます。

体をわずかに冷やすかどちらでもない平性。(食材事典によって違います)

五臓の肺を潤わせ咳を止める効果があるとされています。それだけでなく、神経を落ち着かせ精神疲労から来るイライラや不安を解消してます。

娘が受験生の時には、よくゆり根を食べさせていました。
毎日ストレスが多くてイライラする受験生には時々食べさせてあげて欲しい食材です。

夜寝つきが悪いアラフィフ世代は夜よく眠れるようにゆり根はおススメです。

五臓の心の熱を鎮めるため、動悸にも効果があると言われるのです。
閉経前後からエストロゲンの現象で動悸も起こりやすくなるお年頃。

頻繁にあるなら医療機関で検査してもらった方が良いですが、検査で異常がないのであればゆり根で様子を見て下さい。

栄養学的には、ビタミンB2を含み、熱に強く糖質やたんぱく質などの代謝に関わる働きも担います。

ビタミンB2はレバーや卵黄に多く含まれますが、野菜に含まれることまれ。
しかも、日本人に足りない栄養素なので有難いですね。

ゆり根を使ったメニュー

ゆり根は、食感も味も芋類と似ているため、使える料理が多いです。

わが家でよく作るのは、玉ねぎか長ねぎと生姜、ゆり根を甘辛く煮た卵とじ、ゆり根と山芋を使ってとろみをつけたポタージュやホワイトシチュー、
じゃがいもと一緒に蒸してマッシュポテトやコロッケにもします。

もちろん、茶わん蒸しに入れてもよいし、お節であればお煮しめにしても良いですね。

ただし、さっと煮ないと煮崩れてどこにあるのかわからなくなってしまいます(笑)

白きくらげをはちみつで煮て、そこに白ごまペーストを混ぜ、さっとゆり根を煮た喉を潤わせる薬膳ドリンクも美味しいです。

喉を潤わせる薬膳食材は白きくらげと梨などが有名ですが、梨がない時期、今しか出ていないゆり根で喉の乾燥を緩和させることができるので活用してくださいね。

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