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冬至前になり、最高気温が10℃に達しない日が続く関西です。
しかも、毎日風が強く空気も乾燥しています。

肌の乾燥もクリームを塗っただけでは追いつかない状態になっていませんか?

体が冷えているので、芯から温めたいと思いませんか?

そんな時に薬膳とは思えないスープをご紹介します。

内側から潤わせて、芯から温めるスープです。

白きくらげとホタテの豆乳スープ


材料/
ホタテの貝柱6個、白きくらげ(生)5~6枚、玉ねぎ1個(白ネギ2本)、蝦夷まいたけ1パック、蒸しショウガ(蒸して乾燥させたもの)2~3片、鰹出汁400mL、豆乳適宜、白味噌小さじ1、塩、胡椒少々、米油大さじ2、茹でたブロッコリー少々

作り方/
1.玉ねぎを繊維に垂直にスライスする。
蝦夷まいたけは、石づきを取り手でひとくちサイズにほぐす。

2.圧力鍋(普通の鍋でも良い)に米油を入れ、蒸しショウガを炒め、次に溜めねぎをしんなりするまで炒める。

3.2に石づきを取り、適当な大きさに切った白きくらげを入れてさらに炒める。

4.3.に鰹出汁を入れて圧力をかけてシューシュー行って来たら、弱火にして20分程度煮る。(圧力鍋はその鍋の特性により時間を調整してください。)
20分経ったら火を止め、自然に圧力が抜けるまで放置する。

5.圧力が抜けたら蓋を開け、ホタテを入れて煮る。
ホタテに火が通ったら、白味噌、豆乳を入れて良くなじませる。
※ポタージュにしたい場合は、ホタテを入れる前にブレンダーで滑らかになるよう混ぜる。

6.塩コショウで味を調え、茹でたブロッコリーを添えて完成。

海から獲れるものは潤わせる陰の食材

陰陽で自然界を考えた時、太陽は陽で海は陰になります。

乾燥の季節は体の潤い成分も乾燥してしまいます。
そこで、海から獲れるもので潤い成分を補うと考えるのが薬膳の考え方。

海の物の中でも、あさりやホタテ、牡蠣などの貝類は特におすすめです。

ここでは、冷凍のホタテの貝柱を使いました。ホタテは五臓の腎の補強、つまりエイジングケアにもなるからです。


ふるさと農政の返礼品でいただいたホタテの貝柱です

潤わせる食材の色は白

秋の薬膳講座で出てくる乾燥対策の食材。
その代表は白きくらげです。

最近、スーパーでも生の日本産白きくらげが買えるようになりました。
安くなっている時は、まとめて2,3袋買って冷凍しておきます。

今回も冷凍してあった白きくらげを自然解凍して使いました。

白きくらげは、コリコリした食感を楽しみたい場合は、さっと火を通した状態でポン酢で食べても美味しいのですが、30分以上煮るとトロトロになりそれも美味しいのです。

ポタージュにするなら長めに煮てトロトロの状態にするのがおすすめです。

豆腐の材料である豆乳も白い食材なので、潤わせる効能があります。
そのまま煮てしまうと、たんぱく質が固まって湯葉のようなものができ、かき混ぜるとモロモロで滑らかな状態でなくなってしまいます。

そのため、先に油で炒めておくことがモロモロにならないために必要になります。

それについては、豆乳鍋を分離させない方法の記事をお読みください。


温める性質の玉ねぎ(白ネギ)にプラスする食材

温める性質の食材でどこの家庭にもあるのが、玉ねぎや白ねぎ(長ねぎ)。
一説では、玉ねぎより白ねぎの方が温め効果が高いとも言われます。

ですが、玉ねぎより白ねぎは割高。そこで、玉ねぎメインで長ねぎを少し混ぜて作っても良いのです。

そこにプラスして入れる温め食材は、蒸して天日干しにした蒸し生姜です。

生のショウガは発散作用が強く、一瞬カーっと温まりますが、汗をかいてすっと引いてしまいます。

それが発散するということ、汗により背中のこわばりや寒気を発散するのです。

ところが、蒸して天日干しにした蒸し生姜(薬膳では乾姜(かんきょう))は、お腹の中からじんわり温めます。

スーパーで買える食材でも、性質や効能が分かると薬膳料理になります。
今年の冬、寒くて乾燥している時に、ぜひお試しくださいね。



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