断食体験記②～断食がモタラシタこと～

私にとって
断食で得た体験を一言でいうなら
『新たな視点の獲得』です。

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Bookcafe『薬膳堂』店主、たかねぇです。
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とにかく断食中、
一番苦しいのは
ずっとお腹空いたと
食べ物のことが頭から離れないこと。

不思議なことに
究極にお腹が空いた時
一切甘いものが食べたいと
思わなかったこと。

スィーツ大好きな私ですが
断食中に無性に食べたかったのは
塩がしっかり効いた塩おむすびと梅干。
そして味噌汁です。

私にとって
究極のメニューは
スィーツでも
パンでも
肉でも魚でもなかったという発見です。

驚きの発見はいくつかあるのですが
私にとって8日目に訪れた
お腹が空いたという渇望が
なくなってしまったことです。

そんなことって起こる！？

というくらい食べるのが
大好きな私ですが
『食べたい』という執着が
本当になくなったのです。

食べたいという欲求がなくなると
こんなに楽になるんだと知りました。

ご飯を作らなくていい。
食べなくていい。
片付けをしなくていい。

人生において、
かなり時間効率が上がります。
※その効率の良さが
　幸せや豊かさをもたらすのかは別の話です。

家族のために食事を作ってみましたが
自分が食べなくても
苦痛でなかったΣ（・□・；）！

断食８，９、１０日目は本当に楽でした。
むしろ、このまま
ご飯食べなくてもいける気がするくらい。

ただ、仕事の関係の懇親会の予定があり
さすがにご飯を
食べないのはまずいだろうと思い
11日目は断食をやめ、復食期間に入りました。

そこで予想もしていなかった
困った事が起こりました。

ご飯って何を食べてたっけ？
どうやって食べてたっけ？

10日間何も固形物を取らなったことで
食べ方を思い出す必要があったのです。

最初に用意したのが
重湯と具なし味噌汁。

固形物を食べるのが怖い…という事態が発生。

まぁ、断食を始める前から
復食は重湯と具なし味噌汁と決めていましたが
固形物を食べるのが怖くなることは
予想もしていませんでした。

断食明け最初の食事は
身体が受け付けるか
どうか不安になるほど
緊張が走りました。

とにかく、まずは具なし味噌汁を
食べてみよう。
本当に恐る恐る一口飲んでみました。

塩辛！

かなり味付けは薄くしたはずなのに
びっくりするほど
舌の感覚が鋭くなっていて
驚くほど味噌の塩辛さを感じていました。

味噌汁を飲んだ瞬間
腸のあたりが
物凄い蠕動運動を開始したのです。

今まで体験したことのない
吸引力をもつ
何かかだ身体の中で
起動するのを感じた初めての感覚。

胃腸とかこんなに激しく動いているの！？

普段、いかに自分の身体の動きに
注意を払っていたことがわかりました。
喉を食事が通ったあと、
腸はこんなに激しい活動をしていたのですね。

ずっと食事を続けていたら
胃腸が弱ってくる理由を
頭ではなく
身体で理解しました。

びっくりするほど
舌の感覚も鋭くなっていて
重湯を食べたら、米の甘さに驚きました。
むしろ甘すぎて、
胸やけしそうとまで思ったほど。

重湯、味噌汁をそれぞれ
茶碗半分ほど食べたところで満腹です。

これだけでいいの私！？
食べなれない量に
脳がびっくりしています。

初日はこの食事の量を4回とりました。

2日目も同じ内容。

3日目から
重湯から米粒を徐々に増やしていきます。
味噌汁は豆腐、わかめと
徐々に具材を増やしていきました。

ほんの少しの塩や味噌の量で
素材の味をダイレクトに感じます。

しかも量は少しでいい。

甘いお菓子を食べたいとも思いませんでした。

宴会の日、ピザを食べるまでは。

懇親会はイタリアン。
復食してから小麦粉や砂糖、肉を
一切取っていなかったので
緊張が走ります。

これまで食べたいと一切思っていませんでしたが
不思議なことに食卓に並ぶと
過去の美味しい記憶が蘇ってきて
急にピザが食べたくなってきたので
ためしに一口たべました。

なに、この超絶の美味さ！
ピザ生地の甘みに全身に震えが走りました。

きゃー！
美味シイ！

身体の中からというか
正確には
肚の中から聞こえてきた謎の歓声。
体中に響きわたりました。

え？
私の感情や感想ではないのは理解しました。

誰の声？

エビデンスはありませんが
あの歓声の正体は、
腸内細菌が大好きな食べ物を久しぶりに食べて
喜んでいる声だと確信をもっています。

明らかに私でない細胞から聞こえてきました。

私はこの時から
私の身体は
『私』一人の人間ではなく
私という『人間のＤＮＡ』と
腸内細菌を代表とする
微生物の集合体だと思っています。

こんなことは考えもしなかったこと。
断食をして初めて理解したことです。

断食後、色んなことがわかりました。

まず、『食べたい』という執着は手放せること。

人間は使わない能力、
『食べる』という行為でさえも簡単に忘れること。

アルコールが一切受け付けなくなったこと。
※1年以上経ってようやくお酒が
　飲めるようになりました。

身体の感覚が研ぎ澄まされると
直感も鋭くなる。
なぜだか、
妊娠するとか結婚するとか彼氏ができそうとか
周りの人の顔をみてわかるようになった。
※完全に復食した今はわからなくなっていますが。

肌や目は透明感がでる。

食べないと体温が上がらない。

断食すると家事が楽。

便秘は解消しなかった。
※断食中は1mｇも出ませんでした。

体重は減っても体脂肪率は減らない。

復食しても、体重が完全に元に戻るわけではない。

あと何があったかな？
思い出したら、記事にするかもしれません。

以上が私の断食体験です。

ここまで読んでくださり
本当にありがとうございます(^^ゞ