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体調不良とのお付き合い

先日友人がコロナで熱を出したとLINEが入ってきました。
普段元気な彼女のラインはどこか弱々しく感じ心配になり、ほんの少しお見舞いを持って出かけた。距離を取った状態で彼女の顔を見ると、思ったより元気そうで安心して家に帰ることができました。




知識に頼りすぎていないか?


薬膳や中医学を学ぶと、どうしてもその知識に沿って行動したくなります。
以前、自分が体調不良になり、こんなもの食べたい!と思っていても家族に食事を作れる人がいなければ、お惣菜屋さんの力になり、私はこの味じゃないの〜。と心でつぶやいて、イライラが募り体は休まるのに心は休まらないよ。という経験をしたことがあります。

彼女からの連絡があった時に、その時の気持ちを思い出し、その気持ちを埋めるかのようにネギ入りの卵焼き、野菜のあんかけ豆腐などなど、できるだけ胃に負担のかからないものを差し入れしました。
が、その行動は本当に良かったのだろうか?ちょっと考えてしまいました。

自分を甘やかす時間が大切


体が不調になる時には、適切な対処も当然必要ですが、それよりも大切なことは、「心と体を休めること」。
頑張りすぎている自分から離れて、体を休め、そして自分を思いっきり甘やかせる時間なのではないだろうか?


ある人は体調が悪くなると、思いっきりガッツリしたものを食べたら、すぐに回復する!という持論を持っています。それはきっとその人の経験値や胃腸が弱る前に体の不調をキャッチし、栄養のあるものをしっかり体にいれてしっかり休息することで体は治ると経験している彼ならではの「知恵」です。


体は何が欲しいかサインを出している


体調が悪いからこそ、体が欲するものがダイレクトに感じられ、その通りに食事をすることで体は元気を取り戻すようにプログラムされているのではないかと最近よく感じます。
ぞくっとしたら、生姜入りの紅茶が飲みたくなったり、喉が渇いたなと思ったらカフェオレやりんごが欲しくなる。

そのサインを見逃さず、それに合わせてあげるだけで、体は快調に動いてくれる。

「脾胃」が根本

食べ物を体に入れて最初に入る臓器「胃」。ここが弱ると栄養を体に取り込むことができなくなります。
なので体の優劣はつけられないですが、まずは「脾胃」を労る食事が基本です。
脾胃をケアしてくれるのは、「お米」や「かぼちゃ」「山芋」といったちょっと太りそうな食材ですが、胃にはとても優しい食材です。

今日から「冬の土用」になり、「脾胃」をケアするのに良い期間ですので、ゆるく養生していきたいと思います。

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