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『おうちで出来るコーヒー焙煎』

「やくしまロースター」という店で最初にしたかったワークショップは「誰でも、特別な機械や道具がなくても、気軽にできるコーヒー焙煎」。

コーヒー発祥の国、エチオピアでは珈琲農家でもない一般の家庭で珈琲豆を焙煎して毎日飲んでいますが、他の国ではあまり一般的ではありません。

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コーヒー焙煎は専門業者から購入するのが殆どです。もちろん、日本でも、”焙煎士”が焙煎機で火を入れた豆を購入するのが9割以上を占めるのではないでしょうか。

エチオピアで旅をした際、当時、アジア人はとても目立ちました。よく声を掛けられ、時には「自宅に来ないか」と誘われたりします。犯罪に巻き込まれることがあるので、殆ど耳を貸しませんが、ラリベラを訪れた時は違いました。

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神聖な土地と言うこともあるのでしょうか。とても笑顔が溢れる印象でした。ラリベラには世界遺産の岩窟教会群があります。一枚岩を掘り削った教会です。エチオピアの各地から巡礼に訪れます。中には1か月以上歩いて来る信者もいるほどです。

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もう、昔のことで忘れてしまいましたが、ちょうど、お祭りの日で司祭たちが集まっていました。

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当時はフィルムタイプのカメラ。自分の写っている写真はぶれます。

見ず知らずの旅行者を家に招いて、コーヒーを振舞ってくれました。
エチオピアのコーヒーは炭に火をいれるところから始まります。珈琲豆を水洗いし、鉄板の上で焙煎します。草を床に敷き詰め、お香を焚きます。狭い家の中ですから、それはもう、コーヒーの煙とお香で薫されていきます。ピーナツやポップポーンをいただき、おしゃべりしながら時間は流れていきます。

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焙煎したての珈琲豆を粉に挽き、土を焼いてできたポットで煮出します。何度か沸騰させた後に、火から下ろして落ち着かせ、小さな、かわいいカップでようやくコーヒーをいただきます。

話が長くなってしまいましたが、そんな”もてなしのコーヒー”をしたくて、ワークショップをはじめました。もちろん、表紙写真のようなエチオピア式ではかかる時間やコストが合わない上に、日本では気軽にできませんので、すぐに手に入るものを使用して、2時間で終わるようにいろいろと工夫をしています。

開始して、間もなくコロナの影響で自粛が多くなり、現在、ワークショップ以外の業態追加に向けて準備しつつも、7月に入り、ワークショップを再開しました。やっぱり、楽しい。屋久島にお越しの際は是非、お立ち寄りください。