美味しい!が最高の薬
冬の乾燥対策は保湿クリームだけじゃない!
やくさひろ鍼灸師が語る、体の中から潤う秘訣
皆さん、こんにちは。
鍼灸師のやくさひろです。
秋風が吹き始め、肌の乾燥が気になる季節になってきましたね。
特に額の乾燥や肌のかさつきは、多くの方が悩んでいるのではないでしょうか?
保湿クリームを塗ることはもちろん大切ですが、今回はそれ以上に重要な、冬の乾燥対策について生理学的視点からお話したいと思います。
それはズバリ、「食事」です。
特に、油分とタンパク質を豊富に含む食事をしっかり摂ることが、冬の乾燥対策には不可欠なのです。
多くの方は、乾燥対策といえば、外からのケア、つまり保湿クリームや化粧水などを思い浮かべるのではないでしょうか。
確かに、これらは肌の表面の乾燥を防ぐ上で有効です。
しかし、乾燥は単に肌の表面の問題だけではありません。
体全体の水分バランス、そして細胞レベルでの問題でもあるのです。
私たちの体は約60%が水分でできています。
この水分は、血液やリンパ液、細胞内液など様々な形で存在し、体の機能を維持するために重要な役割を果たしています。乾燥肌は、この水分バランスが崩れている状態と言えるでしょう。
では、なぜ食事が乾燥対策に重要なのでしょうか?
それは、私たちの体の水分は、単に水を飲むだけでは補えないからです。体内の水分バランスを保つためには、良質な油とタンパク質が不可欠です。
油分は細胞膜の構成成分
細胞膜は、細胞を保護し、物質の出入りを調節する重要な役割を担っています。この細胞膜の主要な構成成分は、リン脂質という物質です。リン脂質は、脂肪酸とグリセロールから構成されており、脂肪酸は油分の一種です。つまり、油分を十分に摂取することで、細胞膜の機能を維持し、細胞内の水分を保持することができるのです。
特に、オメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸は、細胞膜の流動性を高め、細胞の機能を向上させる効果があります。これらの脂肪酸は、青魚やナッツ類、亜麻仁油などに豊富に含まれています。
タンパク質は細胞の材料
タンパク質は、私たちの体のあらゆる組織や器官を構成する主要な成分です。肌も例外ではなく、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質によってハリや弾力が保たれています。タンパク質が不足すると、肌の細胞が正常に作られず、乾燥やシワ、たるみなどの原因となります。
良質なタンパク質を摂取することで、肌の細胞を修復し、水分を保持する能力を高めることができます。良質なタンパク質源としては、肉類、魚介類、卵、大豆製品などが挙げられます。
具体的な食事のポイント
では、具体的にどのような食事を摂れば良いのでしょうか?
♡良質な油を摂る: オリーブオイル、アボカド、ナッツ類、青魚などを積極的に摂取しましょう。
♡良質なタンパク質を摂る: 肉類、魚介類、卵、大豆製品などをバランスよく摂りましょう。
♡水分補給を心がける: 水分不足は乾燥を悪化させるため、こまめな水分補給を心がけましょう。ただし、冷たい飲み物は体を冷やすため、温かい飲み物を選ぶ方が良いでしょう。
♡野菜も忘れずに: ビタミンやミネラルも肌の健康には重要です。様々な種類の野菜を摂取しましょう。
「美味しい」が最高の薬
最後に、重要なポイントとして「美味しい」食事を摂ることを強調したいと思います。無理な食事制限や、栄養バランスの偏った食事は、かえって体の負担となり、乾燥を悪化させる可能性があります。楽しく、美味しく食事をすることが、心身ともに健康な状態を保つ秘訣です。
冬の乾燥対策は、保湿クリームを塗るだけでなく、体の中から潤うことを意識した食事を心がけることが大切です。美味しい食事で、乾燥知らずの冬を過ごしましょう!
このnote記事が、皆さんの冬の乾燥対策の一助となれば幸いです。