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【イベントレポ】国際交流 or 留学 or 社会人留学!?薬学生の海外留学・国際交流事情

こんにちは、ヤクミラボ運営の北川です🐶

9/11に開催したヤクミラボ第4弾のイベント "国際交流 or 留学 or 社会人留学!?薬学生の海外留学・国際交流事情" の様子を少しお届けします🎉

今回のイベントで登壇してくれたのは、現役薬学生で休学して留学を経験した古村さん、薬剤師として働き始めた後に社会人留学をされた加藤さん、学生時代に薬学生団体で海外医療視察ツアーの企画運営や国際シンポジウムの運営などをされていた小間さんです。

イベントの詳しい概要はこちら↓

海外に興味を持ったきっかけ

まずは3人に、海外に興味を持ったきっかけを聞いてみました。

古村さんは小学生のときに「世界がもし100人の村だったら?」をテレビで見て、世界には水を飲めない人やきちんとご飯を食べられない人が多い現実を知って衝撃を受けたことがきっかけだったそうです。世界で活躍する国境なき医師団のことを知り、その影響を受け海外で活躍するために英語の勉強を始め、医療を志したそう。

小間さんは「世界ってどんなものなんだろう?」とぼんやりとした憧れを抱いていたそう。小さい頃は近くの公園さえ冒険だったものが、大きくなると日本中どこでも行けるようになったけれど、さらに世界中どこでも行けるんじゃないかと思い始めたのがきっかけ。

加藤さんは、お母さんがキャビンアテンダントだったこともあり、小さい頃から「英語ができれば世界が広がるから勉強しておきなさい」と言われていて、学生時代から英語が身近だったようです。

いつから英語の勉強を始めたか?

いつから英語を勉強しはじめたのかという質問が多くありましたが、古村さんはなんと元々英語が苦手で、中学時代は英語の"I(私)"をなぜ大文字で書くのかもわからず、テストでも一桁台をとっていたそう。驚きですよね。
高校受験を前に、このままではまずいと一念発起。中学1年生の内容から全部復習し、100点をとれるほどになりました。

小間さんも同じで、大学受験のときにしっかり勉強してできるようになったとのこと。意外に元々英語が得意でなくても留学できるのかもしれません。

またテストで英語ができるのと、英語が話せるかどうかは結構違ったりしますよね。古村さんは高校1年のときにイギリスへ短期留学したときに、実際には全然英語が喋れないということに気づき、「もっと英会話をしっかりやらなければ」と悔しく感じて英会話の勉強も始めたそうです。

小間さんの場合は国際交流ですが、シンポジウムではどうしても海外の学生とコミュニケーションをとる必要があります。そのため"やるしかない"状況で、英会話も身につけることに。やはりやらなければならない環境に自分を追い込むことはひとつのきっかけになりそうです。

どんな留学・海外交流をしたか?

古村さんは高校1年の頃にイギリスへの短期留学、大学時代にオーストラリアへの1年のワーキングホリデーを経験しました。
イギリスへの留学を経てもう1度行きたいなという気持ちがありましたが、薬学部に入ってみると忙しく機会を逃し続け、研究室に配属される前に休学して留学することを決意。
オーストラリアでは数ヶ月語学学校に通い、スーパーでのアルバイトもしていたそうです。

小間さんは海外医療視察ツアーと国際シンポジウムの運営を経験されました。国際シンポジウムでは海外の薬学生と学会のような機会を設けます。海外の薬学生が集まり、他の国ではどのようなことを学んでいるのかを話したり、各国の民族衣装を着て各国の食べ物を持ち寄るパーティーや医療事情の講演などがあったそう。
海外医療視察ツアーではJICAの事務所を訪問したり、現地の医療施設やボランティア団体の施設を見に行くようなツアーだったとのこと。
アジアを中心に多様な国へ訪れ様々な文化に触れました。東南アジアには第二言語として英語を話す人が多く、その共通点を感じられたのも良かったと語られていました。
シンポジウムで出会った人はインドネシア人が多く、ホテルでもインドネシアの人と相部屋になり、それがきっかけで仲良くなりインドネシア語を勉強するきっかけにもなったそうです。

加藤さんは社会人になってからの留学で、「ふんわりした留学にはしたくなかった」とのことで、勉強が中心の留学にされたそう。しっかり数値としても残したいという思いが強く、英語の勉強がしっかりできる学校を選び、結果として帰国後もTOEICの点数や通訳案内士の資格をとるなど、履歴書にも書けるような資格を取得されました。
学生時代はそこまで留学については考えていなかったそうですが、社会人2年目を迎えたあたりで「このままでいいんだろうか?」と考え始めたことが留学のきっかけ。2年目である程度貯金もできたこともあって、「行動するなら今しかないと思った」と加藤さん。

留学や交流のタイミング

古村さん、小間さんは学生時代に留学や国際交流を経験されましたが、ふたりとも「社会人になってからでは難しい、学生時代しかできないと思ったから」という思いがあったそう。
対して加藤さんは「自分はこのままでいいのか?」という思いがあり社会人になって留学を決意されました。

「社会人になってからの留学は意味のあるものにしないといけないけど、軽い気持ちでの留学は学生の特権なのかな」と古村さん。
学生のときと社会人になってからでは留学の持つ意味合いも変わってくるのかもしれませんね。

英語の勉強のコツは?

英語学習オタク(?)だったという加藤さんは、とにかくTOEICの勉強をするのがおすすめとのこと。まずはリーディング、そしてリスニング、最後にスピーキングの順で勉強するのがおすすめ。読めないものは聞き取れないので、リーディングから始めてリスニング、スピーキングと進めるそうです。

また、「がんばるしかない」と小間さん。単語を覚えるときに自分で発音してグーグル翻訳などで認識できるかを確かめてみるなど、スピーキングの練習をしてからリスニングをする方法で勉強していたそう。正しい発音が自分でできないと、聞き取るのも難しいですよね。

古村さんは「英語で何をしたいのかを明確にしたほうがいい」とのこと。難しいところから入らずに高校の単語帳を完璧にしたり、好きな洋楽の歌詞を覚えたり一緒に歌ったり、英語で映画を見たり、楽しみながら取り組むのもモチベーションキープにもぴったりです。

海外留学・交流から得た気づき

加藤さんがフィリピンに行って衝撃を受けたことは、フィリピンの人々が意見をきちんと言ういうこと。その環境に影響を受け、加藤さん自身も意見を言えるようになったそう。

小間さんは海外の医療はもちろん、文化や宗教、歴史などの違いに気づき、医療は医療だけで完結しないと感じたそう。色々な歴史や文化が背景にあってこの医療の体制になっているとか、様々な事情があるという気づきを得られました。

古村さんは、日本とオーストラリアで人と人との距離感の違いを大きく感じたそう。街を歩いたり買い物をしているだけで話しかけられることが多く、そういった気さくな関係性は心地よかったと言います。
また価値観の違いも感じました。語学学校のクラスメイトとの関わりの中でも、自分の意見を言ったり相手の意見を聞いて、それを受け入れて否定しないというような環境があり、魅力的に感じました。

参加者へのメッセージ

最後に、登壇してくださった3人からイベントへ来てくれた方にメッセージをいただきました。

加藤さん:ちょっとでも留学に興味があるなら、ぜひ行ってほしいなと思います。「あのときあれをやっておけばよかったな」という後悔って結構引きずってしまうので、悔いのないように生きてほしいです。

小間さん:とにかくまずは行動してほしいと思います。後から「これをやっておいて良かったな」と繋がってくることがたくさんあると思うので、行動してみてください。

古村さん:休学や留年をすると、大学の同期と差が出てしまうことに焦りや不安を感じることもありましたが、同期たちは先に社会人になっていて良い先輩になってくれました。
当時はマイナスに感じていたことも、後からプラスになっていることがあって、何事も見方次第だなと感じます。ちょっとでも興味があるなら、小さいことからでも行動してみてほしいです。

みなさんありがとうございました👏



今回のイベントが、留学や海外に興味がある人の後押しや、いろいろなキャリアを考えるきっかけになっていれば嬉しいです。

ヤクミラボは、「薬学部に進学したからといって、ただ薬剤師になると決まったわけではない。いろいろな選択肢があり、それを多くの学生さんに知ってほしい」という思いで活動しています。

どんな選択肢が良い悪いということではなく、皆さんにはたくさんの選択肢を知ったうえで、納得して自分のキャリア・人生を選んで欲しいなと思っています😊

将来どんなことがしたいか?どんな薬剤師になりたいか?何を大切にしたいか?…就活やキャリアのことを考えていくなかで、迷うことも多くあると思います。
ヤクミラボはそんなときに仲間と相談したり、話したりすることができる場です。興味を持っていただけたら、ぜひこちらからご参加ください🍀

※今回の詳しい内容は、ヤクミラボメンバーにはアーカイブ動画を視聴いただけます。

次回のイベントもお楽しみに✨

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