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まさか自分がストーカーになる日が来るなんて。


ここ最近、うじうじうじうじと考えていたことがあって、もうほんと、いい加減にしてくれ自分、って思いながら毎日過ごしていました。

考えても仕方ないことは考えない。

をモットーにしているわたしですが、少しでも暇な時間ができるとすぐあーだこーだ考えてしまってとても時間を費やしてしまいました。


何をそんな考えていたかというと…

なんてことはありません。
よくある話です。

元カレのことをひきずっておりました。


…自分でもびっくりです。
なぜならフられたわけじゃなくて、わたしが逃げ出してきた方だから。

これ、わたしの別アカウントです。笑

リアルの友人たちに心配をかけてしまったので、事情を説明するために記事を書いておりました。
もしご興味があれば見ていただきたいのですが、けっこう長いので要約すると、

駆け出し声優のわたし。
ある日映像クリエイターと出会い、お仕事をいただく名目で連絡をとっていたらいつの間にかお付き合いに発展。
 ↓
彼に提案されるがまま引越しし仕事を辞め、半同棲を開始するも彼の気性の荒さについていけず、わたし、脱走。
 ↓
甘い言葉に誑かされ再度一緒にいることを選択するも、やはりキレやすさが尋常じゃない彼を愛しきれずうまくいかない。
 ↓
ある日ケンカののちに彼から「結婚しよう」と言われる。突然すぎてパニック。「あなたと結婚はできません。そんな状態で付き合っていくのも申し訳ないので別れましょう」とわたし、切り出す。
 ↓
「裏切りやがって」と逆上する彼。社会的に抹殺してやると脅してきて「あ、これほんまにやばいやつや」と思ったわたし、隙を見てパンツ丸出しで脱走。笑
 ↓
脱走失敗。なんやかんやでさらに戻ったり脱走したりを繰り返して、最終的に置き手紙をして引っ越しして完全に強制さようならする。


途中すごい文面ありますけどもこの一連の話、期間にして10か月ほどです。いやー…濃厚な2021年だった…。笑

もう、ほんとにキレやすい人だったんで、一緒に生きていくのはどう考えてもしんどかったんですけど、流れに流されて中途半端に関わって自分勝手にさよならした選択に、少なからず後悔と罪悪感がずーーーっと残っていて。

『わたしが彼を怒らせないよう努力できれば、幸せな時間をもっと増やせたのではないか』
『無理やりにでも結婚してしまえば、お互いの責任が大きくなって少しは落ち着いて生きていけるのではないか』
『どうせ無理になるにしても、さよならの決断は早すぎたのではないか』
『彼の怒りは、不安や過去の恋愛がうまくいかなかった悲しみ・焦りからくるもので、わたしがもっとそこをケアして彼をより大きな愛で満たしてあげれば彼もそんなにキレなかったんじゃないか』
『自分の心を押し殺して彼の言う通り、彼の望む通りの人間になれば穏やかな生活も夢ではないんじゃないか』

意味のないたらればを永遠に考えていました。

最初は自分から関わってしまったところがあるので、なんていうか、【傷ついた捨て犬を拾ったけどケガが治ったらもう一回捨てた】みたいな感覚がずーーーっと続いていたんですよね。

でも自分からさよならしたから円満な関係が望めるわけもなく、お別れしたあとは彼から悲しみや怒りやいろんな感情の、時には脅しのようなメールが大量にきて。1か月くらい毎日メールがきていた。
「話をしよう」と書いてあるけど、今までもそれで連絡をとってずるずる関係を続けてしまったのでわたしは返事をしなかった。

すると、ある日突然連絡が来なくなった。


さすがにもう、諦められちゃったかな。
それとももう、新しいパートナーが見つかったかな。

なんとなく、そんなことを思いながら過ごしていたんですけど、やっぱり罪悪感は消えなくて、ずっと気にはなっていました。
だけど、ここからさらに中途半端に関わることは本当に残酷なことだと言い聞かせて。忘れようと、なるべく考えないように暇な時間をつくらないようにしたりしていました。



…そしたら、このあいだ。

彼と、新しい彼女さんを、見かけました。


見かけたといっても、見つかるほどの近くに行けるわけもないので声がぎりぎり聞こえるところで。心臓ばくばく。ばっくばく。

ここで葛藤。

は、早く立ち去らないと…!!!
という本能と、
ほんとに彼女…?彼はしあわせなのか…??
という好奇心との間でせめぎあい。


…結果、

好奇心が勝ちました。


ほんとに、人としてどうかと思う。こんなストーカーまがいのこと。盗聴?尾行?みたいなこと。
でもほんとに、今日確認しちゃえばもう何も考えないから、彼が前に進んでいるならわたしももう前に進むだけだから、そもそもこんなところで見かけることだってもうないだろうし、今日だけ、今日だけ神様ごめんなさいちょっとだけ許してください…!

と、なんとも傲慢な祈りをささげて少し耳をそばだてる。

近くに行くのはとてもできないから、見つからないように遠くから。
普通の会話のボリュームは聞こえない。少し大きめのリアクションだけ聞こえる。
彼女さんは明るく、ほわっとした感じの。良い意味で、ちょっとあほっぽい感じ。良い意味で。男性が好きそうな感じの。顔とかははっきり見えないけど、胸張って面食いと主張する彼のことだからきっと可愛いにちがいない。

ああもう、ほんとに何やってんだろ。
こんなことして何になるんだ、帰ろう。


と、思った瞬間。

はっきり聞こえてきた、大きな声。

なにやってんだよ。ちゃんと仕事しろよ!なんで最初に設定した時間通りに進めてんだよ!この時点で予定変わってるんだからこっちの予定に合わせろよ!なんでそういうの察して行動できないんだよ!

俺がやれって言ったことは今すぐやれって意味だから。次からそうしようとかじゃねえんだよ。今すぐやれ

口答えいらねえんだよ



う…うわあ…

彼、何も変わってない。
というかむしろ悪化してる…?
どれだけ長く見積もってもまだ彼女さんと出会って3か月程度のはず。それでこんなに強い言葉が普通に出てきちゃうの…???


さすがにもう、そのあとすぐ立ち去りました。

これがストーカーか…盗聴か…(?)
心臓がめちゃくちゃ痛かった。
万が一見つかったらどうしようっていう恐怖と、非人道的な行為に対する背徳感で破裂しそうだった。もう二度としません神様。ごめんなさい。


でも、正直、聞けてよかった。

もしかしたら、今の彼女さんはわたしみたいに弱くなくてこんな言葉ものともしてなくて、彼もそれを分かったうえでそういう付き合い方をしているのかもしれない。
だから当人たちはこれで幸せなのかもしれない。
これが彼の自然体で、彼女さんがそれを受け入れられるならこれは理想の関係なんだろう。


でも、やっぱりわたしは絶対むりだ。
いちばんたくさんの時間を一緒に過ごす人に、こんな言葉を日常的に吐かれるなんてたまったもんじゃない。

彼のタチ悪いところは、こういう態度をとったあと「ごめんね。だいすきだよ。」ってたぶらかしてくるところ。笑

最初のうちは「誰でも感情抑えられない時あるよね、しょうがないなあ」ってなってたんだけど(あほ)、さすがにそれが多すぎて本当に無理だった。

瞬間湯沸かし器のような人で、一瞬で沸くけど冷めるのも早くて。
ちょっと我慢すれば落ち着いてくれる、っていうのは分かってたんだけどそれでもひとつひとつの言葉が強すぎるから心底うんざりする。

彼の人間性を否定するわけじゃない。それはそれで個性だし。裏を返せばそれだけバイタリティにあふれていて、物事をガンガン進めていける人だったからそれだけキレ散らかしてもそのカリスマ性に惹かれる人たちがひっきりなしに集まる。とっかえひっかえではあるけど。
かく言うわたしも、その一人。

だけど、仕事で一緒にいるんじゃないんだよ。

人生を共に歩もうとしていたのに、
正論や理想像で殴られ続けたら、
愛情なんて簡単に枯れてしまうんだよ。


あなたはまだ、それに気づいてないんだね。

わたしと付き合う前、5年間同棲していた方ともそんな感じで出て行かれたって言ってたじゃん。

また、繰り返すの?



でも、ごめんなさい。
やっぱりわたしは、あなたと生きていくのは無理だった。
それを深く深く納得できた日だった。

わたしのやり方がへたくそで、とても雑で、あなたを深く傷つけてしまったけれど、わたしは、わたしの選択が間違ってなかったんだと再認識しました。

もう、きっとあなたのことを案じてうじうじする日はないでしょう。

気にならないといえばウソになるけど、でもそれは今までみたいな心配とか罪悪感とかではなくて、ただの興味。連続ドラマの最終話だけ見れていないような、ただの傍観者として続きが気になっているだけ。ただの興味。

でもこれはドラマじゃないし、ここから先は本当に人として踏み込んではいけないところだと思うので(今回もなかなかのグレーでしたが)これで本当にさよならです。


今までありがとう。

楽しかった思い出はなんだかとても神聖なものとして自分の中に残ってしまっているからなかなか忘れられなかったけど、それを思い出そうとするとすぐにキレ散らかすあなたの強い言葉が次々と飛んできて、心がぐちゃぐちゃになったんだよ。

でも、もう大丈夫。

もう、思い出さないから。

写真も、びっくりするぐらいあっさり消せたよ。

さよなら。

どうぞお幸せに。


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