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バブル時代の浅草のホストクラブ

ホストクラブというと新宿歌舞伎町をイメージするが、バブル時代は浅草にもホストクラブがあったそうだ。長く浅草に住み浅草界隈で商売をしている80代の女性が言っていた。

場所は地下鉄銀座線の田原町あたりで、当事は藤圭子などの芸能人が夜な夜なホストと遊んでいたと言う。今のような普通のOLが、借金をしてホストクラブ通いするという不健全な時代ではなく、それぞれ「身分を弁えて」生活をしていた昭和の時代の話である。

一体いつから、そして何故、一般人が、それも若い女性がホストクラブに行くようになったのだろうか?
彼女らはどんな教育や生活を送ってきたのだろうか、不思議に思うことがある。そして最近聞くのは、女性向けの風俗通いの話。

もちろん、男は安月給のサラリーマンでも、昭和の時代はキャバレーに行って時には羽目を外した者も多かったかもしれない(私は興味がないので行かなかった)。同じ流れで男女雇用均等法で変わらない給料を取っている女性が、仕事の疲れやストレスを晴らすためにホストクラブに行くこともあるかもしれないが、そうではなく20代の若い女性が借金をしてまでホスト通いをする感覚が全く分からない。

流行の「承認欲求」で片づけてしまうには、余りにも短絡すぎる気がするし、昔のように「遊びの深み」が無さ過ぎると思う。推しに金を使うのも、自分が稼いだお金は自由かもしれないが、それは家族を養う立場になったことがないからとしか思えない。

昔のように一家の主がたったひとりで、妻や子供ら家族を養っていたことを考えれば、今の時代は男も女も金の使い方が派手もしくは自分勝手になり過ぎているのだろう。夫婦共稼ぎがデフォルトになった現代では、私らのようにたったひとりで何人もの家族を養うという経験は、もう今の人々には出来ないのだろう。

補助も無く全てを一人で背負って来た私の時代と違って、今の人は恵まれているとしか思えない。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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