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20代の若者の仕事観②

・・・<昨日からの続き>
彼らは副業ありきで考えているが、なぜ副業がしたいのかの理由がない。流行っているからか?
今と違う仕事をすることに不安を感じるなら、今と同じ仕事をすれば良いし、そもそも副業などせず今の仕事に集中して一所懸命すれば、自分の実力も付くし実績も増えるし、会社や社会からの信頼度もアップするので、それが一番良いのではないか?

私が素朴な疑問を伝えると彼は、「子育て中のママさんに需要がある」と言い出した。でも、子育て中のママさんなら時短勤務やパート勤務の在宅勤務で普通に仕事をすれば良いのでは?なぜ無理して保証のない副業をしなければならないのか??私には分からないと答えた。

その裏には今から逃げ出したい気持ちと、出来ないと自分を卑下した気持ちがあるように見えてきた。そもそも仕事は、個人より組織でした方が何かと便利だし有利であるから副業ではなく、非常勤でもパートでも雇用契約でやった方が良いのに彼らはそれをしようとしない。

勿論、プロとして既に独り立ちしている人なら、独立して業務委託がペイも多いからなら理解できるが、ズブの素人で、初心者で先ずスクール等で基礎から学びたいというニーズがあると言う。そんなこと無いだろうし、それは余りにも甘い考えなのではないだろうか?そして甘い考えの人々を騙すようなものではないのだろうか?と素朴に思ってしまった。

逆に会社とは便利なもので、若いのならなおさら、雇用契約で会社に所属し、働き方は別として給料を貰いながら勉強をしてスキルアップすれば良いに決まっている。そのように私が言うと彼は、「就職できる人は良いですよ」と言い出した。であれば私に言わせれば、就職も出来ない人間が副業だのフリーランスだのに成れるはずもない、論外ではないか?私には彼の言葉が全て、現実逃避の逃げ口実にしか聞こえなかったので、老婆心ながら助言しておいた。

フリーランスはプロフェッショナルである。勉強は既に終わって完成した人間が出来る姿である。副業は、柱となる本業が真っ当に成り立っていて初めて出来るサブワークである。プロでもなく、本業も持たないのはフリーターであってフリーランスと語って欲しくない。そんな暇があったら、若いんだからサッサと就職した方が良いんじゃないの?と言いたい。

コロナ禍の後は幸いなことに世の中は、正社員のリモートワーク、副業解禁、パラレルワーク歓迎の社会になった。その恵まれた労働環境の中で在宅勤務、時短勤務、隙間時間パートタイムなど、雇用契約の上での多様な仕事の仕方が出来る社会になったのだから、変な考えを持たずその真ん中を、若者には歩いて欲しいと私は思うのだ。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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