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弁護過誤

弁護過誤とは、弁護士が依頼者に対する職務上の注意義務を怠り、依頼者に損害を与えた場合のことをいうが、こんな可哀そうな話を聞いた。

自己破産を弁護士に依頼したが、ずっと放置されていて、3年がたってやっと弁護士から連絡がきたという。依頼した時は仕事もなく、収入もなく、預貯金も何もなかったが、3年の間に仕事を得て収入は安定し、貯蓄も少しは出来るように生活は改善された。かつ不幸にもその間に交通事故にあい、慰謝料としてある程度のお金も入った・・・という変化が年月の間にあったという。

3年前に自己破産の手続きを弁護士が速やかにしてくれていれば、免責決定がおりて債務はなくなり、新たな人生をスタートし、仕事も見つけて安定した生活に繋がったと思えるが、今の段階で自己破産手続きをしようとすると何某かのお金があるので免責ではなく、ある分は債権者に支払えという形になってしまうとのこと。

酷い話もあったものだと思いながら聞いていたが、過誤を言い出すと弁護士もあれやこれやと、3年間仕事が進まなかったことの言い訳をし始めてウヤムヤにされそうな感じがしないでもない。何とも可哀そうな話だと思った。

まぁ、言い方を変えれば、依頼者は何故3年間も弁護士の仕事が進まない事を逆に放置していたのだろうか?依頼者なんだから当然もっと弁護士の尻を鞭で打って仕事をさせれば良かったのではないか、とも思えてしまうが、素人の依頼者がそこまで気が回らず、弁護士に頼めば当然やってくれるものと信じ切っていたのかもしれないが、弁護士というだけで安易に信じてはイケナイ。

ちゃんと自分の目で弁護士を見極めて、サボっていたら鞭を打つくらいのことは必要なのだろう。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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