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ヤブ医者の廃業

私の好きだった小規模病院がクローズした。内科と外科で入院設備もあるような個人がやっている小規模病院であった。なぜ私が好きだったかと言うと、「私が欲しい薬を言えば無条件で出してくれた」からだ。

最近は政府の方針で「かかりつけ医」が今まで以上に促進されていて、大病院から地元のかかりつけ医に無下に移行されてしまう。特に成人病の類や慢性疾患で、投薬で安定しているとサッサと病院をクビにされてしまうのだ。

実に私も某大学病院の患者をクビになり、系列の居住地の中堅病院に移送されたが、その中堅病院の患者もクビにされそうな状況である。中堅病院の担当医曰く「1ヶ月以上症状が安定しているなら点数が付かなくなるので、かかりつけ医に変わって貰います」と言う。そんな身勝手な事が通って良いのだろうか?

そもそも近所のかかりつけ医など、医者でありながら医学的知識の更新もロクにしていない金儲け主義の医者ばかりである。偏見かもしれないが、私にはそうとしか思えない。そのくせ、患者の要望もロクに聞かず、不要な検査を行い、適当な薬の処方箋を書いて、1ヶ月ごとに通院させて儲けを増やそうとする医者ばかりである。

そんな中で唯一、私が存在価値を許せる近所のかかりつけ医は、患者の言うことを素直に聞いてくれて、余計なことをしない医者のみである。かかりつけ医は能力も無いのにプライドだけはあるので、そのような患者に素直なかかりつけ医は殆どいない現実があり、私は居住地が変わった時はまず、そのような素直な医者を探すことをする。ちなみに、そのような医者は世間的にはヤブ医者の類になる。

しかし、私にとっては患者の言うことを無条件に素直に聞いてくれ、文句も言わず患者が好きな薬を処方してくれるヤブ医者は使い勝手が良いので、そのようなヤブ医者こそ私にとってのかかりつけ医と言って良い。

もっとダメなのが中堅医療機関だ。大学病院でもないのに変にプライドが高く、変な自己肯定感が強すぎて、自分の判断を疑うことが無く、かつ医療行政の都合の良い上澄みだけを取り、面倒な患者は受け付けず、割り振り采配だけの中間ブローカー組織に成り下がっているからだ。全く信頼に値せず、役に立たない。

よって私はどうしているかというと、まずイザと言うときの命綱となる某大学病院の患者の地位は確保している。色々な診療科に顔を出し、検査は仮に年に1回(例えば胃カメラとか、エコー検査とか)だとしても予約を継続して大学病院でリスクヘッジをしている。

そして、普段の慢性疾患に対してはクビにさせられてしまったので止む無しだが、下手な病院には絶対に行かず、私独自の「認定ヤブ医者」で好き勝手な治療と投薬処方をして貰うことにしている。とにかく大病院でないのだから医者は患者に素直に無ければならない。さらに言えば、本当の大病院は患者中心主義でやっているものであり、そうでない大病院や中堅病院は止めた方が無難である。

そんな認定ヤブ医者が最近廃業になって困ってしまった。新たなヤブ医者を探すか、認定ヤブ医者を開拓しなければならなくなったのだ。自宅から2分のところにリハビリ科も併設する中規模病院があるが、ここの医者は使えない。

でもヤブ医者が無くなったので止む無くそこに行き、受診の前に「麻薬の〇〇を出せる医師がいるか?」と確認を取って、(特殊な免許が無いと医師免許が会っても麻薬系が処方できない規定がある)居るとの返答だったので受診することにした。私は単にヤクを出して欲しいだけであるが。

すると、診察してくれた担当医は過去の大学系列病院の勤務医だったようで、その病院で処方箋を書いた担当医複数も知っている(同僚と後輩)と言うではないか。これは好都合である、是非ともこの医者を認定ヤブ医者として育てて行こうと思った次第である(笑)
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【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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