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パパがいい

電車に乗っていると、父親と引き離されて泣き出した子供がいた。察するに離婚した夫婦で、子と同居していない父親とGWで久しぶりに会って楽しく遊んでいたのだろう。それが、帰る時間になって、母親の手元に子は返されたが、子は父親と一緒に居たいと泣き叫んでいるのだろう。見るもツライ、公共の場で親子が引き裂かれる現実のシーンである。

現状の日本人の離婚では9割方が母親と子どもが暮らし、親権者も母親になるケールが多すぎる。どうしてこんなことになってしまったのか、突き詰めれば女性が大幅に強くなり、その上で父母が離婚するからなのだが、もっと子供に対する対応ができないものかと思ってしまう。

共同親権の話が出て久しく、もうすぐ日本も共同親権になるだろうが、共同親権を拒み続けるのは自分勝手な大人の事情でしかないと思う。夫婦は別れて他人に戻ったとしても、親子関係は死ぬまで変わることは無い。法的にも切れることもない。

そもそも子供を、それまで住んでいた場所から連れ去る母親が許されていたのは世界広しと言えど日本だけである。世界の常識から言えば、子どもの生育環境を変える懸念があるので、父であろうと母であろうと誰であろうと、子どもを住んでいた場所から連れ去ることは許されないのが世界的常識である。今までは日本だけが異常だったと言って良い。

もちろん父母の間で合意が取れている状態で子供の居場所を変えるのであればまだしも、現状は知らない内に子供を連れて家を出るというスタイルが後を絶たない。このようなことをいうと、「DV夫の元に子供を置いて自分だけが家を出ることなど出来なかった」という人もいるが、それは特殊ケースであるので一般的には当てはまるはずもない。

また、DVは男から女へという構図も間違っており、昨今は女から男へのDVも数多く聞くので、男とか女とかの差別はすでに無くなっている。何はともあれ、子どもの生活環境を大人の身勝手な考えでいともたやすく変えてしまうのは宜しくない。そのくせ、連れ去られた子供を父親が取り戻そうとすると「父親に子を連れ去られる!」とヒステリックに逆上するいうのは論理的思考が出来ない人がする行動だろう。

とはいえ、実際に片親で子供を育てる場合、父親が良いのか母親が良いのかの判断は難しい。特別な事情が無い限り、どちらがやっても変わらないと考えるのが自然では無いだろうか。それよりも子供の生活環境を壊したり変えたりすることは確実に悪であろう。

だから、子どもを連れて家を出るのはいけない事なのだ。諸外国では連れ出した側が確実に悪者になる。日本だけが何か変だっただけなのだ。で、話は最初に戻して、父親と別れたくないと電車の中で泣き叫んでいる2歳か3歳くらいの女の子だが、実に可哀そうである。

パパがいいという子どもは多い感じがする。理由は今のパパは昔のパパと違って、子どもの事を考えて良く遊んでくれるからではないかと思ったりする。

そういえば、台湾から子供を連れ去って国際事件を起こした卓球の愛ちゃんはどうなったのだろうか。日本の間違った感覚で行動を起こすから、日本が恥ずかしい国際問題に発展してしまっている。
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【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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