ワケの分からないクレーマー
とある証券会社に口座を作ろうとしたが、断られたので訴えたい、と相談に来た女性がいたという。話を聞く限り証券会社に落ち度はない。証券会社は私企業なので顧客を誰にするかを選択する自由がある。申し込めば誰でも受け入れることはしなくても何ら問題はない。彼女は何を問題にしているのだろうか?
このような「何でも自分の思い通りに行かないことに文句を言う」人が増えている。困った傾向である。
もっと笑ったのが、「カクヤスからビールを持って来て貰ったが温い!!」ので訴えたいというワケの分からない人。
冷えたビールを注文しなかったのですか?と尋ねたが曖昧な回答しか得られなかった。最悪でも冷えたのに交換して貰えば良いのでは?と言ったら、開けてしまったとのこと。
どうでも良いことだが、「冷えたビール」を期待するなら、それを持ってくる約束事をちゃんとしておけば良い。勝手な憶測で、冷えたビールを持って来てくれるものだと思う方に間違いと落ち度があるとしか言えない。
そもそもカクヤスの配達事項に「冷えている事」の要件は入っていないと思うので、カクヤスは何も悪くないのだが、怒っている当事者はカッカしているので、ビールの前に少しは自分の頭を冷やした方が良いと思う。
何事にも疑問を抱くのは勝手であるが、その前に少しは自分の頭で考えてから行動してほしい。迷惑極まりない非社会性のある人だと思われるのがオチであろう。
そしてもっと重要だと思われるのは、一般人の多くが「弁護士に頼むと何でも解決してくれる(それも自分の都合の良い形で)」との思い込みである。ここには大きな間違いがある。
そもそも弁護士はスーパーマンでも神でもない。全ては「法の範囲でしか動けない」ただの人に過ぎない。いくら依頼者が望んだとしても、弁護士は法の範囲を超えてまで、ましてや法を犯してまでの問題解決は絶対にしない。全ては法で定められた範囲で活動するのみである。
もうひとつの間違いは、「弁護士に任せれば後は最後までやってくれる(自分は左うちわで居れば良い)」の大きな誤解である。弁護士はあなたに雇われた雇われ人であり、あなたが当の雇い主であることを理解しなければならない。よって事件処理進行に問題がないか否かは逐次あなたがチェックし、問題がありそう(あるいは齟齬がありそう)なら、あなたが軌道修正し、弁護士を動かすべきであろう。
お金を払ったのも、雇ったのもあなたなのだから。あなたが大将である。大将は理路整然と問題を把握し分析し、戦略を立てて兵隊や駒(弁護士)を動かすべきなのである。だから手放しで任せるのはおかしいとしか言えない。
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))
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