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かかりつけ薬剤師

先日、生まれて初めて脱水症状&急激な血圧低下で失神して救急搬送された話を書いた。

そのときの血液検査でクレアチニンの値が高くなっており、腎機能に問題があるかもなどと言われたので、腎臓内科に回され再検査&専門医による診断をして貰いに行った。

専門医が言うには、「確かに過去の数値には問題がなかったのに、今回少しクレアチニンの数値が上がっている。数値が上がる原因の一つは糖尿病だが、そちらに関しては全く問題はない。尿蛋白も出ていない」、また「失神した時の心電図も全く正常で問題はない」と言われ、一応安心したが「家族で誰か人工透析を受けた人はいますか?あるいは、"突然死"した人はいますか?」と怖いことを聞かれたので、「そんな人間は過去から誰もいません」と答えると、遺伝的問題もないという話になった。

血圧も全然正常値(年齢的に考えたらむしろ低め)で安定しているので問題はないが、血圧の薬を飲んで安定している状態なので、「血圧性の腎機能低下のリスクは考えた方が良いかも」との話になった。しかし、先日の何ら前触れの無い失神は説明ができず、状況的には脱水症状としか言えないとのことで、話は止まってしまって沈黙の時間が流れた。

「腎機能の精密検査をしたいですね」と言われたので、「以前血尿が出たので大学病院でエコー、CT、MRI全ての精密検査をしたが問題はなかった。経過措置で秋に1年に1度検査することになっている」と答え、では大学病院の検査結果が出たら教えてください、との話になった。若輩高齢者であるが、身体のあちこちにガタが来ているのだろう。それは仕方がない。

私は空気を換えようと思い、腎臓内科の専門医は若い女医さんだったが、名札を見ると「部長」と書かれていたので、「先生は部長なんですか?」と冗談めいて私が聞くと、「あー、これね。卒年から15年が経つと全員部長になるんですよ、ウチの病院は(苦笑)」と答えた。ということは、浪人なく医学部6年間を卒業すると25歳で、それに15年だと40歳以上なのか?と驚いた。マスクをしていたし、ポニーテールにしていたので随分若く見えてしまったのだ。

場が少し和んだとき、女医は「眠れてますか?」と唐突に聴いてきたので、私は睡眠アプリで頑固な不眠症の話をした。

すると睡眠無呼吸症候群ではないかと疑われ、それも失神に関係しているかもと言われたので、6年前に無呼吸症候群の検査を受けたら問題ないと言われた話をしたが、もう6年も経っているので再び検査しても良いかもしれないとの話になった。しかし、この検査は個室入院になるので、検査費用が結構高いのが悲しい・・・

診察も終わり、次の予約も取り、会計を済ませて病院前の門前薬局に行くと、初めて「かかりつけ薬剤師」という名称を知る事になる。私は未だに子どものように何でも知りたがる性格なので担当した薬剤師に聞いてみると、いわゆる「薬剤師のご指名」制度だとのこと。

いつもの薬剤師から説明を受けられるようにご指名ができることで、患者には安心感を、薬剤師にはやりがいを与えモチベーションとモラルアップを図る制度らしいが、ご指名なので、かかりつけを指名すると別途指名料を取られるとか。何とも世知辛い世の中である。

もちろん、薬局の説明など誰がやっても同じだし、そもそも説明をして余計なお金を取らないで欲しいとすら思う(説明は現制度では避けられない)私なので、当然かかりつけ薬剤師など付けることはしない。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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