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年金を貰いたくない人

生活保護関係の話が多くなっているが、こんな人がいた。
「来年60歳になり企業年金が貰えるようになるので、生活保護が打ち切りになる」。
普通に考えれば何も困ることはないと思うのだが、生活保護受給者という立場で色々免除や猶予になっていた支払いがドッとやってくることに困っているようだ。

まぁ確かに、生活保護が打ち切りになると住居費も自己負担になるし、病院代も無料から3割負担になるし、その人に言わせると、「企業年金と生活保護費は2千円くらいしか違わないので、年金が入ることで逆に貧乏になり生活困窮する」と嘆いていた。

なんとも可哀そうなレアケースというしかないが、だから生活保護制度などやめて、ベーシックインカムにすればスッキリすると考える人もいる。働く意欲を持って貰うためにも、余計な社会コスト(福祉経費)を掛けず、その分を別の公益費に使うためにも、かつ全国民に平等な制度であるベーシックインカムであるが、少なくとも社会コストを削減するにはひとつの方法ではある。

広い意味で福祉に関する社会コストは年々増大している。そもそも社会コストは誰が負担すべきなのかという議論もある。財源もないのに耳障りの良い福祉サービスを増やし続けるのも、何も考えていない政策としか思えない。

社会コストは公共コストでもあり、ごみ処理や公害、環境汚染対策、公衆衛生、警察、消防などから始まり、生活保護、複数の障害者年金、一人親支援、子育て支援、高度医療費、精神障害、認知症、テロ、戦争・・・山のように税金を増やすことばかりやっていて減税を求める国民の考えも矛盾している。

何が本当の社会の利益なのか、何が本当の人間の幸せなのか、何が本当の地球の福祉なのか、社会的コストを改めて考えると一筋縄では行かない。#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))


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