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30代~40代の人の仕事観に思うこと

最近の人(30代、40代)は勉強してからでないと仕事ができないのだろうか?と思ってしまうことがあった。
そう思うのは、私は昔から何でも「習うより慣れよ」で仕事をしてきた経験があるからである。

上記の最近の人の状況は転職とか再就職の場面だった。「仕事しないの?」と聞くと、「資格取得の勉強をしようと思っている」と言う。更には、「勉強をしている」現在形ではなく「しようと思っている」の未来形も不思議に思う点だった。

ひとつの仕事のプロフェッショナルになるのは長い道のりかもしれないが、
正社員であれバイトでもパートでも、仕事をするのに資格などなくても出来ることは多くある。上記の人はなぜ「資格取得」の話をしたのだろうか?
更に聞くと、就労支援やキャリコンのアドバイスを受けたらそう言われたという。私ならそんな言い方はしない。

個人的には先ずは仕事をしようと言うだろう。仕事をしてお金を貰って、仕事の内容を知り、さらに深い知識を得たいと思ったら関連する資格取得を目標に持つのも良いかもしれないが、就労を希望しているのに仕事をしていない現状なら「勉強の前に、まず実務をやってみようよ」と強く思う。

もちろん資格を取得するのは立派だが、仕事をしていない現状の言い訳に使うのは宜しくない。10代の中高生じゃないのだから、大人は仕事をしながら勉強をするのは当たり前の行動だと思う。仕事をすれば自信もつくし、モチベーションもあがるし、意外と実務を知ってから資格を取る意味は大きい。

そもそも世の中の仕事で、資格や免許が無いと絶対に出来ない仕事など、それほど多くは無い。免許がないと出来ない仕事は、医者とか看護師とか弁護士とか運転手とか・・・だろうか。

世の中の仕事は誰にでも出来る。特殊な人にしか出来ない仕事など少ない。誰でも出来るから世の中が動いている。問題は、やりたい仕事か、やりたくない仕事かで、やりたくない仕事は無理してしなくても良いだろう。

とは言え、良い大人なのだろうから勉強の前に、先ず実務をしようよと言いたい。数日講習とか、長くても1ヶ月程度講習を受ければ得られる資格なら、その程度の時間を費やすのは良いとして、何ヶ月も、1年も、それ以上も掛かるような勉強が必要な資格であるなら、仕事をしながら勉強するのが良いと思う。

勉強だけでは食えないし、夢を追っても食えない。私は、仕事で食いながら夢を追って勉強するのが良いと考える人間である。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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