弱者圧殺や個人圧殺を糾弾する事が、選ぶに値する状態を圧殺する事でもあるこれまでを、修正した肯定否定反応から成る世界への近づけ方について

2021-12-010

実態無視で展開されてる状態から実態反映に転換された事をもって改善と見る、しかし、そこで発現阻害を免れたもの（実態）は疑似部分込みである、
このパターンが個々人の心情のレベルから政治経済のスタイルのレベルにまで見られるのに、問題視されてこなかったのも地平の問題でしょう。

（疑似部分の特定や分離にまでいかない傾向は、対象理解、ひいては、理解力に対して持たれてるイメージについても言えるように思いますし、
実際、知的上層にも見られる深刻な誤解と考えますが、

そもそも、認識場での認識対象への加工の過不足にも関わる次の主体理解が周知されてない為に、
自己理解からして自己の疑似化の保存がデフォルトなのだと想像されます。

外在軽視であれ外在不問であれ、自身を具体化する条件を疑似部分の取り除かれたものとして取り出す方向へと向かってない主体は、
実験精度の低い実験結果を集めて仮説に反映させてる的な人生と言え、向かってる場合と比べた時の差異の分だけ、行動原理にしても疑似化されてる、
つまり、内在不問が、ひいては、いらぬ飛躍部分まで肯定してる過剰肯定物のごり押しが、事実上不可避と推測される。）

疑似部分が取り除かれてない理想を根拠として語るか、疑似部分が取り除かれてない現実を根拠として語る（上のパターン）か、
この対立構図に話を矮小化してしまう地平に留まっていても、知的や倫理的に不十分（限定通用的）であるとは見なされないし、

何ら限定されてない状態の準備と引き受けざるを得ない限定条件（偶々であれ前者がその時置かれる事になった場の性質）の割り出し、
この両者（内在の性質と外在の性質に通用性を持たせる処理）の最大限化をもって肯定する
（局面と着目無視との不一致をはじめ、場に持たされる偏りの過不足だけを修正対象とする）地平へと、

教育が導くわけでもない
（同種の他との差異要素の捨象能力に、誰であれ特化させられてしまう既存の教育では、
理系的局面限定で、その最大限化を機能させる事のできる人間に導かれるだけ）から、

例えば、弱者ポジションなり個人の事情なりに対する圧殺を糾弾する事が、
上の最大限化枠組みによって可能になる選ぶに値する（通用の行き渡ってる）状態を、圧殺する事でもある
（例えば、フェアを越えては自他を助けないフェア志向が、もっと言うと、具体化精度の高さ保持をポジション確保に先立たせる方針が、支持されない）
状況であり続けてきたのだろうと思われます。

内面世界であれ自国社会であれ国際社会であれ、場の上に立ち上がってる体系なり展開されてる割り振りなりを、場の疑似化されてない固有性に即しているいないで肯定否定する
（例えば、人権主権の対立構図が前提な権利観の産物に頼るのは本筋でないとする）、

概念であれ主体であれ、代替不可能な内在事情外在事情にしか応じてない像に落とし込まれているいないで肯定否定する
（例えば、その像を自身を具体化する条件とはせずに、その像から乖離してまで主体的に勉強する生き様に対して、
主体的にいらぬ特化を自身に施すレベルの、通用性棄損に鈍感な生扱いする、

さらに、先の主体理解から見て、疑似部分込みで負わせる負わされるを肯定してるだろう倫理、
及び、外在場の疑似化されてない固有性に即した割り振りへの支持の意味でのフェア志向を放棄してる形なので、検証実験できないケースでの、説の通用してるしてないの判定精度を捨ててる知性扱いする）、

そうした内容を持たない言説（内実の確からしさを見ずに表層形だけで断罪してる等）がまかり通ってきたのも、

誰もが通用領域の広狭に確からしさの、ひいては、肯定否定の判断を頼っていながら、
観点もその判断の対象に含むだけの実力を欠く為に、

言い換えると、着目無視の設定が場に持たされる偏りの過不足に振り回されてる、という低通用性の為に、
通用領域の広狭と確からしさとの相関（より確からしいものが取って代わる運動性）のみに頼ってる形になってない認識を、
権威が付されてようとも否定できる人が少ない環境であるからです。

全体枠の設定がずれてるせいで通用が行き渡っているいないの判断を取り違える低通用観点が、修正されにくい環境も、
先の最大限化枠組みの不在の現れですから、確からしい肯定否定反応（選ぶに値する状態を圧殺しないそれ）から成る社会に近づける本筋は、

先の最大限化枠組みと整合的な地平に導く側面を、教育に持たせる事であるでしょう
（実際、局面と着目無視との一致維持に付随する捨象、
特に、符号が逆なだけで質に大差ない、見て見ぬ振り真面目妄信絶対主義系と大騒ぎ不真面目反動反発相対主義系の同時否定を、

客観視もその一部分として取り込みつつ、基礎的能力扱いする事は対小学生から全然可能なはず）。