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ポルノ映画館デートのカップル 【3行短文詩】


今夜の デートは 週末 深夜の 

にっかつ ポルノの 三本 仕立てで

彼女が 行ってみ たいと言 ったから



「淫ら」や 「人妻」 の文字が ぬらめき

おっぴろ げた股 ピストン 運動

脱がせて 悶えて 濡らせて いかせて



館内 に響く 喘ぎと 姿態に

思わず 生つば ゴクリと 飲み込む

隣の 彼女に 聞かれた だろうか


ふと見た 彼女は 座席で 寝ていた

男は あきれて 一人で つぶやく

同じこ とをして やりたい コイツに

同じこ としても らいたい コイツに




🎬                  🎬                 🎬


大学生のとき、ポルノ映画館に入ったことのない私は、見に行きたいと、そのときつきあっていた人に提案しました。二人で、週末深夜に出かけました。ポルノにそこまで興味があったわけではありません。また、カマトトでも、性欲をもてあましていたわけでもありません。好奇心のみ。

で、わたしのほうから言い出したのに、寝てしまったんです。ポルノ映画らしいシーンは繰り広げられていたのは覚えてるんですが。

いいとりかたすると、少女マンガの、純真なオトメ主人公みたいですね。悪いとりかただと、繊細なところのまったくない、ポルノ映画館で足開いて寝られる女。

その私の横で、いっしょに行った人は、犯してやろうかと思ったと、あとで聞きました。(今、書きましたが、その言葉はちょっと激しいので、3行短文詩の中では、避けました。)

若き日の思い出、一コマ。


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定型3行短文(詩) (4音4節3行)  提唱(配給会社):zep0814 i理昭さん  企画(劇場運営):しめじさん





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映画館の思い出

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