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思い出の親戚の男衆 【3行短文リライト】 (3編)


叔父


デートを しようと 幼い 私を

睦び  ね こかわい がりする 叔父ちゃん

「操を もらう」と きわどい 言葉も


備中神楽


祭りの 宴で 喉つづ み鳴らし

酔うのも 神楽の 踊り手 も男

ヤマタノ オロチも スサノオ もみんな


祖父


米国 出稼ぎ 密航 企て

神戸に 着く前 連れ戻 されたが

そのきい っぽんさ 子らにも 孫にも

 
    🚢      🚢      🚢 


3行短文の元記事は、企画「#旅する日本語」への参加です。


「睦ぶ」(むつぶ)・・・仲良くする。むつまじくする。
「喉鼓」(のどつづみ)・・・食欲が盛んに起こること。喉が鳴ること。
「生一本」(きいっぽん)・・・心がまっすぐで一途に物事に打ち込んでいくさま。

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3行短文(詩) 提唱者(スサノオ) zep0814 i理昭さん  企画者(オロチ) しめじさん




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