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みりんの甘味で米粉パウンドケーキ。砂糖、乳製品不使用のグルテンフリー。 

1月末から砂糖、乳製品、小麦粉なしの食生活を継続していて引き続き砂糖無しのお菓子をいろいろ試作中です。

ずっと抱えていた胃腸(以外もとにかくお腹全体的に)の不調に耐えかねて、制限食をデフォルトにしました。

おかげさまで、かなり改善、本当にありがたいことにラクに暮らせています。


こちらのページでは、おもにグルテンフリー食生活をしている人に向けて、小麦粉を使わないおやつなどをご紹介しています。

私は料理研究家ではないし、栄養士でもないのですが、趣味でお菓子作りをしていて、最近はもっぱらグルテンフリー、砂糖もなし、乳製品も最近は使わない事が多いです。

理由はこちら↓


さて、前回はキャロットケーキ風パウンドを作りました。
砂糖のかわりに粉砕したデーツを入れて甘味を出しています。

今回のお菓子の甘味はみりんです。

本みりんを砂糖のかわりに


以前、みりんを煮切って甘味としてつかうスポンジケーキを作ったことがあります。
3年前の動画ですが、甘さは「煮切りみりん」とてんさい糖。
砂糖のみで作るスポンジよりも甘さ控えめ、しっとりスポンジです。

もし米粉で、砂糖控えめでスポンジケーキを作ってみたい人は参照してみてください。

みりんの甘さはお菓子に使うとどうなるか?

みりんはお菓子に使うとどんな感じでしょうか。

まずみりんの種類から。

みりん、といっても「みりん風調味料」などもあって、わかりずらいですが、お菓子には本みりんを、その中でも伝統的な製法の長期熟成タイプがおすすめ。
(でもスーパーで売っている醸造アルコールで作る「本みりん」でも作れます。)

どちらもそれぞれ特徴があり、なめてみると長期熟成タイプはとろりとして深みのある甘さ、もう一方はさらりとした軽い感じ。

伝統的な製法の三河みりん。原材料はもち米、米麹、米焼酎のみです。


長期熟成タイプは、煮切ってお菓子に使うと濃いきれいな焼き色が付き、甘みは予想に反してやさしい甘さです。
しっかり焼いているのにパサつがずしっとり焼きあがるというのも特徴です。

砂糖の甘さと比較すると少し物足りないけど、みりんの風味も感じられ、なかなかいいです。

今回は甘味自体を少し補強するためにメープルシロップを足しました。
(15g位です。追記)

煮切りみりんの作り方


私が購入したのはこちら。


角谷文治郎商店さんのもの。

すでに半分くらい試作で使い、何度か煮詰めるうちにコツがわかってきました。

鍋底が熱いので、スケールにバットをのせて都度計量しながら煮詰めます。


100gを煮詰めて50gの煮切りみりんを作る場合。
中火にかけて計量しながら煮詰めますが60gを切ったら水分が一気に蒸発するので注意が必要です。

そして55gになったら急いで別の容器に移します。
そのまま鍋に置いておくと水分蒸発が進むのと、鍋にこびりついてしまうので。

とろりとした煮切りみりん。
アルコールが飛んで深みのある甘さが残ります。



さて、煮切ってしまえばあとはもう、材料を混ぜて焼くだけです。

ココナッツとレーズンは必ず


ココナッツのサクサクした口あたりが何とも言えずおいしい。


生地にレーズンとココナッツを加えます。
省いても作れます。
が、入れたほうが断然おいしいです。

もし、レーズンがダメな人はプルーンなど甘酸っぱいものを。
甘酸っぱさがよく合うんです。

そしてココナッツ。
最初、米粉のみでしたが、ちょっと何か足りない感。

試作の翌朝、水切りヨーグルトと、何気なくココナッツシュレッドをのせてみたら…

「これだ!」

もし油脂がバターだったら米粉のみでもおいしく感じるでしょうが
米油は香りがない分、良くも悪くも香りがありません。
でもココナッツを入れてみたら、しっくりきました。

ココナッツはスーパーの製菓材料コーナーで見かけます。
シュレッドでも粉末タイプでもいいと思います。
私はシュレッドタイプ、さくさくした口あたり、ココナッツの香りもこうばしく、おいしく頂けます。

レーズンとココナッツは必ず入れてほしいです。

みりんの特徴


みりんは血糖値があがりにくい調味料。
砂糖を使うよりインシュリン分泌もゆっくりです。
とはいえ米粉は白米から作られるので食べすぎないようにご注意を。

それではレシピです。

みりんパウンドケーキ
(底が6.5×19.5㎝、高さは6㎝のパウンド型です)

材料

卵       1個
米油      30g
本みりん    100g
(煮詰めて50gにして使う)
ココナッツシュレッド(パウダー) 20g
レーズン    20g
※(メープルシロップ 甘味の補強に15g)
豆乳      90g
※(メープル15g入れたら豆乳は80gで)
米粉      120g
ベーキングパウダー 5g

メープルシロップは好みで加減してください(追記)

作り方

●型にベーキングシートをセット。
①みりんを半量に煮詰める。
みりん100gは小鍋に入れて中火で煮詰めていく。
スケールに金物のトレイなどを載せてその都度計量するといいです。

②鍋肌にみりんをまわしながら中火で一気に煮詰めていく。
60gくらいまで煮詰めたら急に煮詰まり始めるので気を付けて。
55gくらいになったら鍋から容器に移す。
置いておくとさらに水分が飛んでしまうので別容器に。
③オーブンの予熱を開始。
④ボールに卵、油を入れて泡立て器で混ぜる。
混ぜながらみりんを一気に加えて一体化するまで混ぜる。
(まんべんなく混ぜられるので泡立て器が適しています。)
⑤レーズン、ココナッツを加え混ぜ、豆乳90gを入れて滑らかに混ぜる。
⑥米粉全量とベーキングパウダーを入れてよく混ぜる。
ゴムベラに持ち替えて底からよく混ぜる。
⑦型に流し入れてオーブンへ。
温度は170℃です(追記)。

結構水分多めですが、大丈夫。
レーズンは底に沈んでいます。



⑧10分経ったところでオーブンから取り出し、先のとがった包丁でケーキの中央に縦に浅く(2ミリ深さ位)切れ目を入れます。
これをすると、真ん中から均一に膨らみ、見た目もきれいな焼き上がりに。
⑨さらに20分焼いて、竹串を生地の盛り上がった部分に刺して焼き上がりをチェック。生地がかすかに付いてくる場合は5分程度さらに焼きます。

生地が付かなくなったら取り出して型から外し、網の上で冷まします。

真ん中からもりもりっと膨らんでおいしそう!

完全に冷めてからスライスするときれいに切れます。

表面の焼き色に反し、中はしっとりふわっと。

冷やしてもおいしいです。
また、酸味も合うので水切りヨーグルトを塗って頂くのがおすすめです。
ココナッツのサクサクした感じともよく合います。

水切りヨーグルトがぴったり。
でも何もつけなくてもじゅうぶんおいしいです。

みりんさえ煮詰めればあとの工程は簡単です。
バターも砂糖も使っていないので食べた後ももたれることなくいいですよ。



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